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SASAnote Vol.34 新型コロナウイルスを乗り越えて伝えたいこと-ザスパクサツ群馬 舩津徹也選手【前編】

新型コロナウイルスに感染したものの、4月15日に無事退院したザスパクサツ群馬の舩津徹也選手が、リモート取材を通じ、現在の状態や入院中の様子、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた思いを語ってくれました。

今回は、4月17日に、オンライン会議ツール「Zoom」を使ったリモート取材で行われました。

冒頭、舩津選手は、「今回は、僕がコロナウイルスにかかってしまった事により、沢山の方に、ご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。これからも、自分自身できることをやっていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。」と挨拶。その後は、記者からの質問に答える形で行われました。

前編では、発症から入院、退院しての様子、心境に答えていただいた部分を中心にお伝えします。

-現在の体調は?
普段と変わらない体調で過ごせています。

-入院中の体調は?
体調も良くなり、熱も平熱だった。

-新型コロナウイルスに感染してどんな事を考えたか?
陽性判定が出るまでは、かかっていないという気持ちでいたが、陽性判定が出てからは受け入れるしかないし、自分の事よりもチームに迷惑がかかるという事を思った。

-入院中はどんなことを思っていたか?
入院翌日からチームも活動停止となり、凄い迷惑をかけてしまったとへこんでしまった。ただ、奈良社長、松本強化本部長、奥野監督から連絡をもらい、「仕方がない。」と言ってくださったので救いとなった。チームメイトや友人からも連絡をもらい、「まずは治すことが大事、仕方ないよ。」と言ってもらえたのが、考えすぎずに済んだと思う。入院中は、個室だったので、スマートフォンを触り、SNSのチェックもでき、連絡や電話もできた。

-チームメイトやスタッフが濃厚接触者となった
それが一番ショックだった。誰かに移す事が怖かった。うつしてしまったら「どうしたらいいんだろう...」というのを考えたが、それが無くてホッとした。

-入院生活はどのようなものだったか?
部屋は個室だった。ドクターも、看護師の方も、防護服で対応してくれた。トイレ、お風呂もあり、自由に生活できたが、部屋から出れなかった。体がなまらない様にしたかったが、そんなスペースもなく、窓から外を眺めたり、友達とやり取りしただけだった。

-これまで長期の入院生活は?
鎖骨を折って、1~2週間の入院はあったが、病気ではなかった。正直、サッカーができるのが当たり前になって、サッカーができる幸せも薄れていたのかもしれないが、できない状態になって、外を見て、病院の前にスーパーがあったのですが、そこに通っている皆さんを見て、普通の生活ができることがうらやましく思えた。入院中は、早くサッカーがしたくてたまらなかった。

-退院してからトレーニングは?
今は、自宅でできる事をやっている。発症前は動けていたが、2週間、部屋の中にいたので、ちょっと歩いたら、クラクラしたというのはあった。

-他のJリーグチームからも感染者が出ている状況について
僕らはチーム行動をしているので、ひとりが感染すると、チーム全員が停止になるというのを感じた。サッカーチームに限らず、日本中のみんな、ひとりひとりの行動がすごい大事だと思った。これだけ迷惑をかけてしまうんだと感じた。

-新型コロナウイルスに感染した立場としてのメッセージを
正直、僕自身、どこで感染したかわからない。今までも気を付けて行動していた。皆さんも、必要最低限の外出は仕方がないが、不要な外出は控えた方がいい。そこで感染して、知らないうちに、他人にうつしてしまうのが一番怖い、そうならないようにして欲しい。

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プロとしての経験も長く、18年にはキャプテンも務めた舩津選手らしく、自身の事よりも、まず、チームや周りへの影響を考えたという事に、強い責任感を感じました。

一方、比較的症状が軽かったことはあったものの、チームやクラブ、そして、友人など、周りからの応援、サポートが舩津選手を支えたというのも伝わりました。

皆で支え合う事で乗り越えていける部分が多いなと感じました。決して他人事でなく、どんな状況、立場であっても、互いに思い、支え合って乗り越えていくことの重要性を感じました。

後編では、舩津選手が感染した立場から語る新型コロナウイルス感染症について、そして、今回の経験を通じて呼びかけたいことについてお伝えします。

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