「頑張れ」というメッセージを言葉通りに受け取る必要はないことを学んだ初マラソン(裸足)
お久しぶりです。イカです。
みなさんお元気でしたか?
久しぶりの投稿は、一昨日ついに参加した初マラソンについてのレポートです。
参加したのは、かすみがうらマラソン(会場は茨城県の土浦)、42.195km。
もちろん裸足ですw
20km以上の距離を(シューズ・裸足問わず)走ったことなかったのですが、なんとか完走することができました。
気温も30度近くまで上がり、リタイヤする人が続出。
給水所のドリンクは、先を走る人たちが飲みきってしまうので、後ろを走る僕らが着く頃には枯渇していて、水を求めるゾンビたちが列をなす状態でした(列をなしても水は結局なかったのだけどw)。
救急車も走りまくり。
途中でうずくまる人がたくさんいたので、自転車救護班も忙しそうでした。
2万5千人のゾンビの行進。
変な例えですが、戦時中にもこれに似た光景があったのではないかなと妄想しました。
かすみがうらマラソンは大規模な大会では唯一、全国の裸足ランナーが集結するマラソン大会です。
今年は50人の裸足ランナーが集いました。
平均年齢高い。
僕は41歳ですが、打ち上げの飲み会では若手と言われていました。
結局、初マラソンを裸足で完走したメンバーが3人。
そのうちの一人はなんと4時間を切りました。サブ4ってやつですね。
クレイジーというかアメイジングというか。。。
69歳で裸足で完走した方もいました。
その方は去年のかすみがうらマラソンでは低体温症になり、途中リタイアしたそうです。
今年はその雪辱戦。
6時間半かかりましたが、見事ゴールしました。
僕はどうだったかって?
体ボロボロでしたよ。
5時間15分でゴールしました。
20キロからは走ったことのない距離。未体験ゾーン。
25キロ地点くらいからふくらはぎが張り始め、30キロ辺りで股関節の筋肉が張り、35キロくらいからは腰痛。
歩きはしませんでしたが、最後の5キロはトボトボ走っていました。
残り3キロになった時、裸足の仲間がふたり現れました。
僕の初マラソン、初裸足の最後を一緒に味わうために2時間半も待っていてくれていたのです。
「すげーよ!イカさんすげーよ!」
「この暑さで初フル初裸足は日本新記録だよ!」
と嘘を交えた励ましをしてくれて(それでも嬉しい。皮肉な気持ちには全然なれない)、感謝の気持ちいっぱいでゴールしました。
最近は頑張らないこと、努力しないことが余裕やリラックスを促し、結果的に良い循環を生むということが分かってきていたから、
スタート地点でMCの人が「頑張るぞー!」と叫んでいて、それをランナーにも強要することに違和感を感じていました。
そして、沿道の人たちがかけてくれる「頑張れー!」の声援もどこか冷めた思いで聞いていました。
「僕は頑張らないよ」と。
しかしそんな気持ちも距離を進めるごとに溶解しました。
そんな想いは僕の心の硬さでしかなかったのです。
「頑張れー!」というメッセージには「頑張れ」という意味はあまりないのです。
励ましたいという気持ちが「頑張れー!」という言葉になっているだけで、日本語的な「頑張れ」という意味はあまり感じなくなってきました。
すると不思議なもので、それまで感じていた「頑張れー!」への違和感は全く感じなくなり、自然と「ありがとー!」という言葉が出ていました。
「頑張れ」というメッセージを言葉通りに受け取る必要はないことを学んだ初マラソンでした。
また来年も出ると思います。
来年くらいにはウルトラマラソンを裸足でやってみたいですね。