最後の街
ニューデリーにはデリーメトロがある。
そうして着いたニューデリー駅、そこからがまた大変だった。
ニューデリー駅から大通りを歩いて、細い道を何度も曲がって、やっと日本人バッパーに着けた。
のんびり出来そうな場所だったので、少し体を落ち着かせてから街を探検しに出た。
本を積みすぎて、入り口のなくなってしまった本屋があった。
ニューデリーにもメトロマップがあったんだけれど、全く読めなかった。
コンノートプレイス周辺だけを歩き回って暗くなる前にバッパーに戻った。
そこで日本から旅に来ていた子達と会って少し話していた。
女の子一人でインドに来るなんて、すごく勇気のあるいい子だった。
最終日、あやちゃんも日本に帰る日が一緒で、時間帯が違ったのに、早かった俺に合わせてくれて一緒に空港まで向かった。
案の定、空港内がものすごく混んでいて、人が並びまくっていた。
焦ってもしょうがないから列に身を任せていたんだけど、話し相手がいて良かったな。
結局、俺はファイナルコールギリギリで飛行機に乗る事が出来た。
空港の職員に「あの子は嫁か」と聞かれたけれど、そんなことは無い、「友達だよ」って言ったんだ。
あの後の、あの子の物語もあると思うと感慨深い。
飛行機の中で眠りに眠って日本まで帰る。
こうして、僕は無事に日本に帰ってくることが出来た。
この旅での体験はこの先の人生にも生きてくる大切なものばかりだ。
それが自分だけの思い出にならない様に、出来るだけみんなとシェアしたい。
これを書いているのはそういう事なんだ。
ずっと一人旅だったようだけど、そんなことはなくて、それぞれの土地で会うべき人に会ったんだと思っている。
まだまだ旅は続く、諦めない限り。
ここで一旦この大きな流れは落ち着く。
この後は働きながらの物語。
『光の中を旅してた』、それから編って感じ。
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