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時を越えて

三ヶ月に星、赤い国旗がトルコだ。

僕はカフェで簡単に朝食を済ませてバスターミナルの近くにあった駅から電車に乗った。

少しだけお金をトルコリラに両替して、ムハンマドの家の最寄り駅カドゥキョイまで向かった。

ムハンマドの大きな家に着いて荷物を預けてしばらく話していた。
俺がステイできる部屋は今は使ってないから好きにしていいとの事だった。

場所が変われば人も変わる。
建物も風も、土も全部違う。

波に揺られながら遠目に見るイスタンブールの街は絶景だ。

ブルーモスクの内部は鮮やかな模様に彩られてて美しかった。
厳かな雰囲気。
俺は膝を付けて座って、あたりを見回した。
なんならにおいも持って帰ってきたかった。

イスタンブールのマーケットはかつてシルクロードが通っていて様々な文化がここを交差していくから至る所に商品が置かれ溢れている。

ギュルハネ公園を気ままに歩く午後もあった。
めちゃくちゃピンク色の鼻をした猫が階段の真ん中で眠ってる。

耳を澄ますと波の音が聞こえてくる。

イスタンブールに時間が降ってくる。
僕はこの旅で掴みたかったのは一編の詩だよ。
それが零れ落ちてくるのを待っている。
きっともういくつか埋まっているはずなんだ。
それを掬いあげて、いつか君に届くように世界に放つ。

潮風吹いてる港町。
カモメも飛んでる。

イスタンブールでしばらく暮らしてみたいよ。
異国情緒漂いまくってる。

港町はどこも絵になる。
チャイ飲んだよ。
角砂糖一つ落としても美味しいんだ。
ずっと晴れてた。
光に包まれてた。
ずっとハッピーってわけじゃないけれど、沸点が低いからだいたいハッピーだった。

カッパドキア行きのバスのチケットをムハンマドに手伝ってもらって買った。
それから首都アンカラに行く。
イラン、イラクへは行かず、飛行機でネパールへ飛ぶことにした。
そしてインド、そう決めた。
この旅も終盤を迎えている。
俺の向かう場所、俺は導かれるままに体を動かすんだ。

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