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たまには羽伸ばしていいんじゃん

ブルガリアの首都ソフィア。
到着した頃にはすっかり日も暮れてて辺りは暗かった。

なんとか今日泊めてくれることになったおっさん家族の家に到着した。

通してくれた空き部屋ってのも、すごいよ。
電気付けたら小さい、黒い虫が数匹「さささ」って家具もあんまないのに部屋の隅に隠れていくんだ。
おいらは驚いたね。
やべぇとこきちまってる。
「おっさん、あの虫達は何かね」と聞いてみると。
「大丈夫だ」と言う。
いやいや。
そうかい。
そうくるんだよ。
だいたい海外行くと、お前は大丈夫なんだろうけど! 
っていうののオンパレードなんだな。
こわこわ。

バッグパックから簡易寝袋取り出して、そこに包まって朝が来るまで待った。

この夜は一睡もできなくて、外が明るくなってきたのと同時に家を出た。

カラッとした天気で春だったから綺麗な花も街に咲いてたからかもしれないけど、ソフィアはすごく綺麗な街っていう印象を受けた。
中心のセルディカ駅周辺には地下に潜る歩道とかあって共産圏っぽさはある。

宿で出会った北欧、フィンランドだったかな、そっちの方から来た青年と一緒に飯を食った。
それからツアーに参加した。

「ソフィアの街は開発しようとすると遺跡が出ちゃうから、時間かかってる」って。

アコーディオンを弾いてるおじいさんが公園のベンチに座ってる。
春だね、花が綺麗だ。

ブルガリア正教会の大聖堂で、ソフィアの街のシンボルにもなっているアレクサンドルネフスキー大聖堂の前でツアーはお開き。

ルーマニアまで52ブルガリアンレヴァ。
約3,000円とちょっとくらいか。

ブルガリアのソフィア美術館にも行ってみた。
きらっと光る絵とか、アートがたくさんあった。
みんな絵が上手だし、凄味がある。

メイン通りではアコーディオンを弾くまた別のおじさんが現れた。
パントマイムみたいのしてる人もいた。

そんなこんなで、やりきれなかったブルガリア、ソフィアから酔っぱらったまんま深夜バスに揺られて一路ルーマニアまで。

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光の中を旅してた
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