国境の町、メコン川を越えていけ
ここは国境の町ノンカーイ、とても小さな町だ。
メコン川が優雅に流れている。
朝方、太陽の光によって目が覚める。
駅前で「トゥクトゥク」を拾って街の中心地へ行ってみることにした。
せっかくだし、急ぎの旅じゃないんだから、ゆっくり一泊でもしていこうと思っている。
メコン川を眺めていると気持ちも穏やかになってくる。
川から穏やかな風が吹いてくる。
何もかもがスローに流れてく。
焦らず、慌てず、落とさず、失くさず、気ままに風任せな旅だったんだ。
ノンカーイの街を歩いてたどり着いたのは、メコン川。
時間はいつ流れたんだろう。
このまま夕暮れでも見て黄昏ていようかと淵まで行くと、渡し船の積載量を軽々と超えているだろうパンパンに荷物を積んでる船が今まさにこちら側の岸から、ラオスの方に出発しようとしてる。
陽が傾いて、影をつくって夜が来ようとしているよ。
川の流れは雄大で、辺りはただ静寂に包まれていた。
メコン川のにおいを纏うトワイライト、民家の明かり、川面に移る空。
寂しくなったらまた来いよ。
空高く月が出た。
朝が来て足取り軽く「トゥクトゥク」を捕まえて国境まで向かう。
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