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オージーファミリーと一緒
運転手はラグビー選手みたいな大男。
僕はまた助手席に乗せてもらい、今までのタスマニアでのヒッチハイクの旅の事を話してた。
ホバートまで行くらしく、途中の道、ただ「そこを通る人達は殆ど観光でワイングラスベイまで行くはずだ」って場所で降ろしてもらった。
朝一番からラッキーだ。
お礼を言うと、ラグビーが運転する車は僕を残して去っていった。
少し休憩したのち、僕はまたヒッチハイクをすることにした。
するとまた一台の車が停まった。
なんとオージーの家族連れ。
そして乗り込む僕のために後ろの席を詰めて座らせてくれた。
運転しているのはシドニーで働く僕と同い年くらいの兄ちゃんで、ホリデーをとってタスマニアにいる親と妹を連れて旅行中らしい。
道中、コールスベイというこれまた綺麗な景色が見ることが出来る港にも立ち寄った。
どうやらここはフレシネ国立公園という所らしい、よく聞いてみると、ここに車を停め、ワイングラスベイへは歩いて一山越えると言う。
途中でいくつか展望台のようなところがあって、コールスベイを見渡すことが出来た。
健やかな風が吹き抜けてく、僕たちは半袖だった。
季節はもう春、上着はいらないくらい天気がいい。
大自然の中、遂にワイングラスベイを拝むことが出来た。
人工物は何もなく、ただそこにあるのは自然が織りなす奇跡だけだ。
なんて尊いものを見ている旅なんだろう。
帰り際カンガルーを一回り小さくしたアニマル「ワラビー」が駐車場に現れた。
スワンシーという、海沿いの小さな町に着いた。
そこで僕等は別れ、僕はスーパーで昼飯を買った。
この町からはタスマニア東海岸の綺麗な海が見える。
僕はバックパッカー、そんな幸せそうな雰囲気が好きだ。
さて、ここからホバートまではまだ134キロもある。
果たして今日中に辿り着けるのだろうか。
とにかくやってみる事。
うまくいくか行かないかは、そのうちわかる。
すると一台の車が停まったぞ。
さて、俺は今度はどこに行くことになるのだろう。
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