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甲子園が表す日本の闇

この記事に関して、日本の闇を縮図のように表していると思ったので私見を述べます。

まず何よりも一番不可解な事は「誰も球児の身体を労わらない」事ですが、それは何故なのでしょうか??

仮説を立てます。

根性と気合いで苦しみを乗り切るのが美しい国日本の伝統だったから

これが可能性として大いにあり得るでしょう。現代を生きる20代の若者でも精神論に取り憑かれている人がいますが、40代以上ではその傾向が特に顕著なのだと思います。

今まで自分たちが受けた根性と気合いに基づく教育を、球児たちが受けている姿を見て郷里に戻ったような心地よさを感じているのではないでしょうか。

結果として「投げすぎで肩を壊すなんて根性がない」「そのくらいみんなやってる」という苦しみの共有フェーズへ移行する訳です。

話が逸れますが、日本で労働環境が改善しない理由として、「こんな苦労くらいみんな当たり前」という苦労を美徳化する風潮があります。

そのせいで本来、人間を長時間労働から放つツールとして期待されたITがあっても8時間労働固定の時間給で働くあり方から抜け出せないのです。

小中学校や生活保護者へのエアコン導入で「我々の時代にはそんなものはなかった」とか、オリンピックのサマータイムで「真面目な国民なら耐えられる」とか言っちゃうのも、間違いなくその辺の国民的心理が影響しています。

単純に既得権益を持っている老人が高野連に多い

もう1つの理由は間違いなくこれです。高野連という謎の既得権益を持った団体が朝○新聞などと癒着して甲子園を食い物にしているのです。

-多くの高校スポーツが高体連の管轄下にあるのに対し、高野連は高体連への加盟依頼を拒否し続け、独立した運営をしている。高校スポーツのカテゴリに収まることを拒んで、他の競技と一線を画した立場を貫いているのだ-

上の文章は2015/08/29のBusiness Journalからの引用ですが、この一文でいかに高野連が治外法権なのかが分かりますね。

視聴率を稼げる番組とあって政府もメディアも大企業も教育界も医療団体もスポーツ団体も文句を言わず、結果として「健康を害するスポーツのやり方」「精神論的な文化」「女性を排除するやり方」「髪型服装などを規定するやり方」「軍隊のような行進、敬礼、サイレン」などを日本の精神的文化としている世界中に広めてしまうのです。

積極的に広めなくても、だんまりを決め込むという事は暗に認めているのと同じです。もう昭和どころか平成も終わるのですから、甲子園100年を記念していろんなやり方をアップデートして行きましょうよと言いたい気持ちでいっぱいです。

後、海外の株主はアクティビストとしてドンドン日本の企業に圧力をかけて欲しいですね。CSRやCSVを理解できない企業には、社会そのものから退場していただく方が未来の若者のためです。

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