日本の伝統医学を紡いでいく🗻 北米東洋医学誌2021年7月号に記事が掲載
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
京都の治療院「あかとき庵」の小松です。
カナダに編集部があり、世界26カ国に医療従事者の読者がいる世界的な東洋医学誌『 North American Journal of Oriental Medicine 北米東洋医学誌』2021年7月号に私の記事が掲載されました📖
この医学誌は編集長が日本人の水谷潤治先生で、日本の伝統医学の魅力を世界に伝えています。
本号のテーマはメンタル系の治療だったので、私は「Vision Training to Resolve Trauma」(邦訳:トラウマを解消する目の育て方)という記事を執筆🖋
執筆者には掲載号を4部カナダから郵送していただけるので、今日は私の母校である京都仏眼鍼灸理療専門学校に2部贈呈してきました。
なぜ、母校に贈呈するのか?
私は記事が掲載される度に母校へ足を運び贈呈する理由は、学生さん達に日本の伝統医学が世界的に評価されていることが少しでも伝わればいいなと願っているからです。
そして、たとえコロナ渦であっても世界に向けて日本独自の医療情報を発信できる。そんな活動の選択肢を頭の片隅に置いてもらえたら嬉しく思っています。
現在、日本にある学校(東洋医学系)の東洋医学の教科書はグローバルスタンダードであるTCM(中医学)の内容が年々多くなりつつありますが、中国は国家としての歴史は浅く中医学も同じように新しくできたもの。
しかし、日本独自で発展してきたTJM(日本伝統医学)は、鍼灸を例に出すと『大宝律令』(七〇一年)に医博士・医師などとともに、鍼博士・鍼生などの官職が設けられていたことが記されている長い歴史があります。
そして明治政府による伝統医学に対する弾圧、敗戦後はGHQによる政策によって淘汰される危機がありながらも、先人たちが命がけで守り後世に伝えてきた尊い医学なのです。
伝統を紡ぐ役割
私の人生における役割の1つ。それは先人達から脈々と受け継がれてきた伝統医学を次世代に自分なりに引き継ぐことです。
年内に出版される予定のNAJOM次号には、編集長から私が主軸にしている日本医学の「操体」と、免疫についての記事を書いてほしいと依頼があったので、新たなテーマで執筆にチャレンジします。
この一年半ぐらいは感染症や免疫について学びを深めてきたものの、さあ締め切りまでに間に合うのでしょうか(笑)やるぞオレ!
追伸1
母校を訪問した日の午前中は、NAJOMで翻訳を担当している岩津さんからお母様の治療を依頼されて、親子で来院していました。
岩津さんは3年前までニューヨークで鍼灸と漢方の治療院を開業していたことがあり今は帰国中。東洋医学について英語と日本語の両方で文章が書けるたいへん貴重な存在です。
何かしらの形で、一緒に今後お仕事ができたら楽しいことになりそうです。
治療が終わった後は、私の治療院から目と鼻の距離にある種麹屋さん菱六をご紹介。(菱六は300年以上の歴史あるお店)岩津さんはまたアメリカに戻る可能性があるので、日本の伝統的な食文化の場所を紹介すると興味津々でした。
追伸2
母校の公式FBページで私の記事が掲載されたことを紹介してくださりました。ありがとうございます!
この東洋医学誌は珍しいことに、英語と日本語の二ヶ国語で記事が掲載されています。ぜひ1人でも多くの学生さんや教員の先生方が楽しんでお読みいただければ幸いです。
追伸3
日本には伝統的な武術由来のからだの運用や哲学があります。それを学べるセミナーを9月23日(木・祝)に京都で開催しますので、ご興味のある方はページだけでも覗いてみてくださいね!
平直行 京都セミナー あなたの命を磨き輝かせる「勝たずとも負けぬ技術」旧武徳殿(残席1名)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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