経験から得た言葉の意味づけ
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
弊社代表のミナベがツイートをしていましたが、DONGURIは上半期を終え、半期を振り返るとともに下半期もがんばるぞー!と気合いを入れ直したところです。
せっかく気合いを入れ直したので何か書きたいと思っていたのですが、力の入りすぎもよくないので、リラックスするために昼寝や読書をしていたらいつの間にか夜になっていました。
というわけで、毎度のことながら前置きが長くなりましたが、今日も言葉や文章について書いていきます。
テーマは「経験から得た言葉の意味づけ」。
このテーマについては、先ほど冷蔵庫から寒天ゼリーを取り出した際にピンときたので、そのままの勢いで執筆(言ってみたかった)しています。
どうピンときたのかというと、「寒天」という言葉がとても夏っぽいな、と思ったのです。
そこはかとなく涼しげで、夏の原風景を感じさせる言葉なんじゃなかろうか、と。
「ゼリー」も涼しげではあるのですが、一年を通していつ食べても違和感がない。風邪をひいて、食べたいものとして頭に浮かんだりしますよね。
こたつに入りながらゼリーを食べた記憶もあります。
でも、冬場に「あー、寒天食べたい」とはならない。それはなんでだろう?と考えてみると、経験として冬場に寒天を食べたことがないことに気づいたのです。
もちろん一概には言えないでしょうが、少なくとも僕の場合はそうです。
夏に実家や親戚の家で、寒天を使った和菓子を何度も出してもらい食べた記憶はあるのに、秋冬に出してもらった記憶がない。
それもあり、「寒天」という言葉からは夏という季節が連想されたのですね。
ところが、調べてみると「寒天」は冬の季語で、意味合いとしては二つありました。
1)寒い冬の空
そのままですね。
空気は澄んでいるものの、雲が少し重たさを感じさせるような空でしょうか。
2)寒天造る/寒天製す/寒天晒す/寒天干す
詳細は割愛しますが、こちらは寒天の製造工程から来ているもののようです。
「冬の生活」を表す俳句の季語とのこと。
その背景にあるものを知ると納得できます。字面も寒そうですしね。
しかし、経験からのイメージと実際の意味合いでは季節が真逆になってしまう。
単純に「寒天って言葉は夏っぽくてなんかいいよね」と書きたいだけだったのに、まさかこのような展開を迎えることになろうとは。
もしかしたら同じような例は他にもたくさんあるのではないか、と思いはじめたので、思い出しながら調べるということを少しずつ繰り返し、いずれまた記事にできればと考えています。
言葉の意味づけは、経験や思い込みによって人それぞれ違うかもしれませんし、深掘っていくと案外おもしろそう。
風呂上がりに寒天ゼリーを食べようとしたところからはじまり、それが記事につながるとは思いませんでしたが、結果として「偶然」と「衝動」と「調査」が三位一体となりこの文章ができあがりました。
少しでも楽しんでいただけたならありがたい、と思う土曜日の夜。
それでは、また衝動がにょきにょきしてきたらお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?