見出し画像

自己紹介〜私が日本の音楽を世界に広めたいと思った理由

こんにちは!
この度は数あるnoteの記事の中から選んでいただきありがとうございます。
私は音楽好きな両親のおかげで幼少の頃から様々な音楽を聴いて育ちました。男の子だったのでお稽古に楽器を習うとかは無かったですが両親は本当に音楽が好きでクラシックや童謡も聴かせてくれましたが、両親の好きなヨーロッパのポップスや映画音楽、ボサノヴァ、ジャズなどに囲まれて育ったような思い出があります。また家で聴ける音楽と学校で勉強するクラシックや唱歌のような音楽と聴こえるものがどこか違うということをずっと思っていました。いつの日かそれは構成されている和音、ハーモニーが違うんだということに気が付きました。

楽器は中学3年生からエレクトリックギターに独学で取り組みはじめました。あまり演奏は上手くなりませんでしたがバンドを組んでギターを弾いたりしておりました。音楽はずっと聴き続けロックやジャズ、大学時代には当時人気が高まっていたワールドミュージックや子供の頃に両親が聴いていたヨーロッパのポップスや映画音楽など少しマニアックなものまで領域を広めていきました。同時にデベロッピングや都市開発、タウン・ウォッチングなどにも興味があったことから大学卒業後は当時人気だった大手百貨店に就職、旗艦店の紳士服部門でヤングカジュアルに配属され店頭での販売やバイイング仕入れ、商品開発からヤングジェネレーションに向けたイベント企画やプロモーションなど流通業界/ファッション業界から色々学ぶことも多かったです。

しかしながら同じ若いジェネレーションにバックグラウンドを共有する音楽への情熱が再び燃え始めてしまい、転職活動を始めついに社会人5年目にレコード会社に転職成功しました。時は1990年、日本はバブルを極め、邦楽ポップスはニュー・ミュージックはJ-POPへと形を変えていく真っ只中のタイミングでした。

入社したレコード会社はヴァージン・ジャパン、英国独立系レーベル、ナンバーワンのヴァージン・レコードと日本のメディア・グループ、フジ・サンケイ・グループとのジョイントベンチャーで結成され新たにスタートした邦楽部門は15人ぐらいのチームでした。自分のような音楽業界での経験がない人材も多く、今思えばスタートアップ企業のような性格を持っており、実に貴重な体験が出来たと思います。その後ヴァージンとJVを解消しメディア・レモラスとレーベル名は変更しましたがここで出会った〜フィッシュマンズや鈴木結女さん、馬渡松子さん、高橋ひろさんらのアーティストたちやアニメ「幽遊白書」などのコンテンツが今でも世界中の人たちが聴き続けてくれているのはとても誇らしいことだと思っています。

5年間続いたメディアレモラスが解散した後は親会社でもあったポニーキャニオンで働くことになりました。最初に携わった洋楽の仕事ではキング・クリムゾンやトッド・ラングレン、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォード、キャメル、ゴング、ブランドXなどのプログレッシヴ・ロックの伝説的なアーティスト、イングヴェイ・マルムスティーン、サミー・ヘイガーなどのハード・ロック/HM系、インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズ、コーデュロイ、D-InfluenceなどUKソウルの著名アーティストたちとも直接仕事をする事ができました。また邦楽部門でもメディア・プロモーションに関わる中、中島みゆきさんの「地上の星/ヘッドライト・テールライト」のタイアップに携わったり、オリジナル・ラブやLe Coupleなどのアーティスト担当をしましら。さらに2000年代はDVDの拡大時期となりポニーキャニオンは映像も強かったことから、映像部門に異動し、アニメや韓流ドラマや映画、お笑いなどのDVD宣伝制作販促にも関わることが出来ました。音楽と映像、両分野に強いポニーキャニオンならではの経験が出来たことはとても幸運なことだったと思います。

さらに最後はEtoCとデジタルストリーミング領域を担当することになり、この時期にカタログ開発を実施した松原みきさんの「真夜中のドア」がSpotifyバイラルチャートで18日間連続1位獲得から世界的なストリーミングヒットになっていたことと、2010年代以降、海外での隠れていた高評価がストリーミングにより可視化されたフィッシュマンズが再評価されていく様子を目の当たりに出来たのは自分が続けてきた音楽人生に大きなインパクトと財産を与えてくれました。日本の音楽はちゃんと世界でも通用するということを教えてくれたのです。

会社の退職後、30年以上関わらせていただいた音楽/エンタメ業界に何か役に立つことで形にしたいと思ってこれまで働いた知見や出来事、そして気づきなどをこのnoteに書き綴らねています。特にこれから音楽業界やエンタメ業界で仕事をしてみたいと思っている人たちの役に立てるnoteになるといいなと思っています。よろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!

Hiro Kashimi_音楽マーケッター
最後まで読んでいただいたありがとうございました。個人的な昔話ばかりで恐縮ですが楽しんでいただけたら幸いです。記事を気に入っていただけたら「スキ」を押していただけるととても励みになります!

この記事が参加している募集