絵本『サニー　いのちの旅』出版まであと19日！

こんにちは！おおはしひろあきです！
11月19日に絵本『サニー　いのちの旅』が幻冬舎から出版されます！
こちらのブログでは3年ほどかかった制作の裏側を振り返って書き綴っております。
ではいきます！

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絵本『たびマルコ』の製作がラストスパートに入り、三恵社の方といろいろ打ち合わせている頃、並行して行われた絵の練習（この段階で絵の練習か）とストーリーの考案。

改めて当時の記録を辿ってると、サニーの原型となった一番最初に書いたストーリー案を見つけました。

今見ると完成ストーリーと、全く違うのですが（全く違うんかい）

せっかくなのでこちらを公開します！

なんとなく背景が夜空で、不思議な物語。


でもこれ、サニーではなく、たびマルコが主人公で、いわば『たびマルコ2』といった立て付けです。

そういえば最初、サニーを主人公にしたほうがいいのか？それともせっかく『たびマルコ』を絵本にしたので、たびマルコシリーズにしたほうがいいのか？

迷ってました。

そして、サニーという名前ではなく、ユニコでした。
後に手塚治虫さんの作品で『ユニコ』というユニコーンのキャラがいることを知り、名前は空に消えました。


今思えばサニーを主役にして本当に良かったと思います！

では！
最初に書いたストーリーを載せます！
（ちょっと長いです。お時間ある方はどうぞ）

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たびマルコと星のユニコ

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旅するポニーのたびマルコ
馬のくせに、足がとっても遅いけど、そんなことは気にしない。
僕は僕さ。
足が遅くたってなんでもないさ。
マルコはウキウキお散歩中。


ある夜、たびマルコがお散歩をしていると
星降る丘に流れ星が落ちるのを見ました。
うわあ！何だあれは！？いってみよう

マルコくんが星降る丘にくると、そこには、白いユニコーンがいました（後ろ姿）

（振り返って）
こんばんは。私はユニコ
いつもはお星様と夜空にいるのよ
あなたは？？

え？ぼくは、マルコ。自由気ままに旅をしてるんだ。

そう。マルコ。なんだか私とおんなじね。
ユニコはにっこりと笑った。

たびマルコは、ユニコにこの町のことをお話ししました。
ユニコは、たびマルコに、夜空の星のことをお話ししました。


突然、ユニコが慌てだした！
あれ？？私の腕輪がない！
やだー

お気に入りの腕輪なの？
まあ、そんなこともあるよ。
ほら、この人参でも食べて、元気出して

ユニコひねくれる
やだやだやだ！
あの腕輪じゃなきゃダメなの！

わかったよ
ぼくも一緒に探してあげる

マルコとユニコは腕輪を探しました。
しかしなかなか見つかりません。


マルコはなんとかして機嫌を取ろうとしました

このネックレスはどう？
やだあ
ほら、このぬいぐるみは？
やだあ
ほらほら！綱渡りだよー
やだあ！

やだやだやだあ！！
どうしてもあの腕輪じゃないとだめなの！


なんだよ！これだけ探してないんだから仕方ないじゃん！
もう知らない！

そういってマルコはその場をさりました。
ユニコは引き続き、探しています。
どこ？どこ？ユニコは泣き出してしまいました

マルコくんはぷんぷん怒りながら、歩いていきます。
ふと目をやると、


○○草原の真ん中に生えている一本の木がなぜか光っていました。

マルコくんは不思議に思いそこへ行ってみました。

すると、木の上に星の精（執事風）が刺さって気絶していました
大丈夫！？
マルコくんは星の精を引っ張り出しました。

ああ、ああ、気を失っていたのか。助けてくれてありがとう。ここは一体どこなんです？
あっ！ユニコ様は？？

えっ？ユニコを知っているの？

私はユニコ様の執事でございます。
ああ！いけない！これはいけない。

どうしたの？？

ユニコ様はこの星屑の腕輪がないと消えてしまうのです
星の精の手には光り輝く腕輪がありました。
ああ、しまった！どうしよう、どうしよう
ユニコ様は一体どこへ！？

え！？
マルコ大慌て
ぼくが持っていく！
マルコくんは星の精から腕輪を取り上げ、走り出しました！
でも、マルコくんは走るのがとっても遅いのです。
ああ！なんでぼくはこんなに足が遅いんだ！
マルコはとても悔しくなりました。
それでも必死で走りました。
転んでも起き上がり、必死に走りました！
ユニコ！！ユニコ！！



その頃、星降る丘で、ユニコは消えてしまいそうになっています（静かに光っている）
だれか、たすけて。

走るマルコ


間一髪で、腕輪をかける

光が収まって、ユニコは眠る

ま、間に合ったあ・・・
疲れ果てて眠ってしまうマルコ



どれくらい時間がたったでしょうか。たびマルコは眼を覚ましました


ユニコ！！

ふと、隣を見ると
ネックレスをしてぬいぐるみを抱いて、
微笑みながら寝るユニコがいました。腕には光り輝く星屑の腕輪があります。

流れ星が行き交う星降る丘で、

マルコはほっとして、また眠りました。


おわり