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作品が初めて売れました!

突然のメール

かれこれ8年くらい前のできごとです。その日は突然やってきました。
ニューヨークの元ギャラリーのオーナーの方から「あなたの写真プリントの購入を検討している」とメッセージが届きました。(もちろん英語です)
いやー、突然の吉報にびっくりです。しかもプロです。その方は私のホームページを見て、作品の中から好きなものを選んで番号で指示して来たのです。その作品は桜の風景から日本人の精神性を表現したものです。その後何度かやりとりしたのですが、事前に聞かれること、決めることが多いのです。用紙は何?アーカイバル性は?(対候性)、エディションは?価格は?郵送費用はどっち持ち?いつ届く?郵送時にダメージがあったらどうする?キャンセルポリシーは?価格は?支払方法は?などなど。
アートの取引については国際的なルールというか、常識があるのでその範囲で調整します。

私は以下のように答えました。
用紙は?>日本の和紙です。市場実績のある○○社のものです。
アーカイバル性は?>中性の和紙ですから問題ありません。私が10年前にプリントしたものも全く退色していません。
エディションは?>A2サイズが10です。
郵送費用はどっち持ち?>こちらで負担します。
いつ届く?>EMSで1週間程度です。
輸送時にダメージがあったらどうする?>ダメージ写真を送っていただければ、再度無料で送ります。
キャンセルポリシーは?>引き取り後1週間以内なら返却できます。輸送費用はご負担願います。
価格は?>〇〇〇〇ドルです。
支払方法は?……

どうしよう?

えっ、支払方法ですか?考えてなかった(汗)。今時銀行振り込みもセンスないし、カード決済も導入していません。いろいろ検討した結果、PayPalでビジネス口座を作りました。申請、承認に5日かかったのですが、開設と同時に請求書を送りました。その間はひやひやでした。
なぜならお客様の熱が冷めてしまうとキャンセルされてしまう可能性があるからです。

商談成立

メールでのやりとりが進み「あなたの回答はリーズナブルで紳士的です、○○番を購入させて下さい」とのこと。あー、良かったです。人生初めてアート作品が売れました。しかも1枚うん十万円。日本ではありえないことです。入金を確認し、少し丈夫に梱包し、郵便局からEMSを使って発送。送料は¥4000くらいだったと思います。お客様から「無事届いたよ、思った通り素晴らしい作品です」とのメッセージを確認して、指導してくれた先輩方とお寿司屋で乾杯しました!^^

初めて販売できた作品「Nippon-11」

【まとめ】今回学んだこと

①    しょっちゅう売れるわけではありませんが、アートの世界では何が起こるか分からない。だから止められない(笑)
②    自分のホームページが大切。必要な情報があることも大切。(エディション、サイズ、プリント方法、用紙名など)
③    価格設定やキャンセルポリシー、海外とのお金のやりとりの方法まで考えておくこと。
④    メールは国際的に使えるもの、例えばGmailとかを使うべき。日本のプロバイダのメールなどは相手のメーラーで迷惑メール扱いされたり、届かない可能性あり。
⑤    何でもレスポンス良く。相手の気持ちが冷めないうちに決めちゃいましょう!恋愛と同じ?

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