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SUPER STUDIOのタグライン「IGNITE YOUR HEART」の真意

おはようございます。

SUPER STUDIO COOの花岡です。

この記事は、社内報兼これから入社してくれる方、入社を検討してくれている方に向けてSUPER STUDIOがどういう会社なのかをより理解してもらうために書かせていただきます。是非、興味のある方はお読みください。

SUPER STUDIOも社員数200名を超えてきており、年々数百名単位のスピードで人数が増えております。入社したフェーズによってSUPER STUDIOという会社への理解がかなり変わってきていることを体感しており、全てを埋められるわけではないですが、会社の話をしていければと思っています。

めちゃくちゃ恥ずかしい話もありますので、興味ある方は是非お読みください。


SUPER STUDIOのタグラインの歴史

SUPER STUDIOのタグラインは「IGNITE YOUR HEART」ですが、実は一度だけタグラインが変わっています。

SUPER STUDIOは「何をやるかではなく、誰とやるか」で集まった会社です。楽しくなければ仕事じゃないし、楽しさって何をやるかよりも誰とやるかで決まるよねと。「誰」というのも、一緒に働くSUPER STUDIOのメンバーはもちろん、パートナー企業やクライアント様も含まれる。

そういう想いから掲げているビジョンは「世の中にワクワクを創出する」というものでした。

今でこそ、EC領域のSaaS企業としてポジションを確立しておりますが、特にビジネスの領域は絞っておらず、それこそはじまった当時はBtoCの動画メディアなんかもやっていました。

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タグラインを決める際に「ワクワクする」ってどういう状態だろうっていうことを掘り下げ、「心が掻き立てられてる状態」だという結論にいたりました。そこでつけたタグラインはこちら。

「Stir up your heart」

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なんとなく日本人の感覚として語呂も良く、気に入っていました。そんなこんなで3年ぐらいが経ち、EC市場に参入し、弊社の法人向けECプラットフォーム「ecforce」を正式リリースするぐらいの頃に、現インフラ/セキュリティの責任者であるマイケルと何かの打ち合わせをした際に、ふと聞かれました。


マイケル「宏明さん、前から気になっていたんですけど、SUPER STUDIOのタグラインってどういう意味なんですか?」

花岡「Stir up your heart?あなたの心を掻き立てるって意味だよ。」

マイケル「・・・」

花岡「・・・?」

※言い忘れておりました。マイケルは英語がメインであり、いわゆるガチネイティブです。

マイケル「なんと申し上げて良いのかわからないのですが、英語として成立していないです。」

花岡「え?・・・。ほら。っ」

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マイケル「あー、いやそうなんですけど、なんというかアメリカではまず使わないというか、ニュアンスで伝えるのが難しいんですが、とにかく成立していないんですよね。」

花岡「マジですか。」

・・・

当時の永田町オフィスの入り口にも「Stir up your heart」とでかでかとプリントされた後でした。笑

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そこからマイケルになぜ、このタグラインにしているかの想いを事細かに熱く語り、適切な英語で表現してもらったのが現タグラインなのです。

IGNITE YOUR HEART

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現在のタグラインを命名してくれたのは、代表でもなく、真野でもなく、実はマイケルだったという秘話です。

(社内でも99%の人が知らない気がする。笑)


タグライン「IGNITE YOUR HEART」の意味

では「IGNITE YOUR HEART」の意味なのですが、直訳すると「あなたの心に火をつける」となります。直訳した内容で大枠あっています。

何かを成功させたい、成し遂げるためには、必ず熱い想い、情熱が必要です。そして、それは一人だけ燃えていても大きなことはできません。

チームで情熱のある仕事ができるかが鍵になります。


普通に考えてみてほしいのですが、世の中には何千億という資本を持ち、何万人という従業員を抱えている大手企業がごろごろいます。それらは、無尽蔵のリソースと資金力をもってビジネスを展開しているわけです。

そんな中、スタートアップ企業というのは、同じ志を持ったメンバー数人で会社を立ち上げます。SUPER STUDIOもたった数人ではじまり、10人程度の頃にEC市場でトップを取りにいくと明言していました。

当時は、いろいろな方面から笑われていたと思います。


ECといえば、一般的に想像されるのはAmazonさんや楽天さんがいますよね?カート業界も既に従業員を数百人以上抱えて、上場もしているような企業がたくさんおり、完全にレッドオーシャン状態でした。

そのマーケットで10名程度の会社がトップになる?何を言ってるんですかと。


僕たちには無尽蔵のリソースもなければ、資金力もありません。

そこにあるのは、夢を語るたった数人の情熱だけです。


ただ、事実、たった数年でそういう大手企業の時価総額をごぼう抜きしていくスタートアップ企業が現れています。

たった数人の情熱が、新しく入るメンバーに伝達され、数十人の情熱に、数百人の情熱に変わった時、リソースも資金力も劣るスタートアップ企業が大手を超えるという通常ではありえない現象が発生します。


「あなたの心に火をつける」

それは、情熱こそが世の中を大きく変えていける唯一の可能性であり、僕たちは一緒に働くメンバーやクライアント、パートナーの心に情熱を灯すし、それらを伝達しあえる関係でありたいという想いが込められています。


これは組織やプロジェクト単位でみても、情熱のあるリーダーがいるところは確実に成長し、成果を出します。

リーダー自身が、高い視座をもてていなかったり、ネガティブだったりするとプロジェクトもうまくいかないし、組織も崩壊していきます。

高い目標に向かって自分やチームを奮い立たせ、思考し、突破していくことに成長があるし、それでこそ楽しい仕事ができる。


そんな意味をもって、SUPER STUDIOはタグラインである「IGNITE YOUR HEART」を掲げています。



タグラインにするほど情熱を大事にしているのに、それ以上にデータを大事にする意味

上述で「圧倒的な情熱が唯一世の中を変えることができる可能性」だと言いましたが、それだけではもちろん変えることはできません。

ビジネスの世界はそんなに甘くないですよね。


圧倒的な情熱がなければ前に進めないのですが、情熱だけでは道を間違えるということです。道を正すために冷酷なまでの論理が必要です。

優秀なビジネスパーソンの定義とは、この関係性について理解している人間だと最近、僕は思います。


すごい情熱を持って「これをやりたい、あれをやりたい」と主張することは良いのですが、その主張をする人間には、同時にその情熱に他の人を巻き込む責任が発生するということです。


例えば、個人的に特定市場に対して熱い想いを持っていて「こんな人達の課題を解決したいんだ!協力してほしい!」と宣言して、プロジェクトメンバーを巻き込んだとします。

しかし、プロジェクトメンバーが情熱のある仕事をしてくれて前に進めたのですが、結果そこにはビジネスが成立するほどの市場規模がなくて、ビジネスとして成立しなかったとします。

これが、情熱だけで走った典型的なアウトなパターンです。

そこに市場がある、必ず成立するはずだという思い込みで情熱だけで走り道を誤ったパターンです。


論理がなければ情熱を無駄にしてしまう恐れがあり、しかも、情熱というのは難しいもので一度裏切られると、今後その環境では再熱させることが難しいものでもあります。

こうならないように、圧倒的な情熱が最大限活かされる仕組みを徹底的に論理で作る必要があります。論理を徹底するためにデータで定量的に可視化する必要もありますし、ビジネスにおいていえば何よりビジネスモデルが全てです。


経営という観点で言えば、市場規模だとか、ビジネスモデルだとかって話なんですが、現場のプロジェクトベースでも全く同じことが言えます。


プロジェクトのKPIを定量的に決め、KPIを達成するためにデータを活用し問題点を特定し、改善のためのアイデアを出すことができているプロジェクトはチームで問題解決に迎えます。

しかし、リーダーが論理のない指示や方針ばかりを話すと、リーダーのやりたいことを手伝っているだけという感覚になり、リーダーにカリスマがあれば短期的には成立するのですが、長期的には人が離れていきます。


SUPER STUDIOがデータを重要視する理由はここにあります。

情熱だけがあっても、論理がなければみんなの努力が水の泡になる可能性があるため、情熱よりもさらに論理を重視するということです。

ただ、論理を突き詰めても、読みきれない部分もあります。

この論理と情熱の関係を責任の所在的な発想で切り分けると「失敗できない環境」という間違った雰囲気にもつながり、心理的安全性のない組織は旧態依然としていくことになります。


大事なのは巻き込んだ人間が論理についてどこまで考えたかだと思います。

心理的安全性の高い環境を維持しながらも、論理と情熱を追求していくことが何より大事だと確信しています。


まとめ

SUPER STUDIOのタグラインの歴史から、真意、情熱と論理の関係性について語ってきましたが、SUPER STUDIOのメンバーに意識してもらいたいことを最後にまとめておきます。

・情熱だけでは道を誤るので、論理を重視している。企業として質の高い仕事をするために何かのツールを導入したり、何かの事業をやるといったことに対して稟議があることを理解してください。(やりたいだけでやることを前提に走るのではなく、やるべきことなのかを論理的に検討すること。)

・マネージャー、メンバーなどのロールに関わらず、大小はあれどどんな仕事も人を巻き込む。そこには情熱も論理も必要なので、それらを意識した行動をお願いします。

・情熱もあるし、論理もある中でプロジェクトが失敗することももちろんある。そのときにメンバーはリーダーがそれらを考慮した上での失敗なら、受け入れてあげる器をもってください。失敗できない環境をつくると挑戦できなくなるのでみんな不幸になります。

マネージャーはもちろん、メンバーもこれらを意識し、楽しんで仕事をしていける組織でありたいと考えていますし、現在はそうなれていると思っています。


これからも、IGNITE YOUR HEARTして、仕事を楽しんでいきましょう!

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