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『決算書がおもしろいほどわかる本 損益計算書・貸借対照表からキャッシュフロー計算書まで』
「決算書」「損益計算書」「貸借対照表」
こんなワードを見ただけで、「私には関係ない」「興味がない」と思ってしまう人は大勢いると思います。私も5年前まではそうでした。
「お金の勉強をしなきゃ」と思い立って、日商簿記の3級→2級と取得したのですが、資格をとっても「なんとなくわかる」レベルに留まります。
実際は決算書をどうやって読み解くんだ? 実践方法は? そこを学べるのが本書です。
「わかりやすい」を売りにしている
ので、ぜひ学んでいただきたい。私のように「簿記はとったけど・・・」という人や、「これから簿記を学びたい」人にもおすすめです。
一緒に学びましょう!💪
古くても基礎は学べる
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ここで一つお断りが必要なのですが、今回読んだ本は最新版よりも古い版になります。中古で安く買える場合は中古で買っています。
今回読んだ版 1999年発行
新会計基準対応版 2009年発行
まぁ、新しいほうと言っても2009年なので結局古いっちゃ古いですね💦
ただ、
読んでいて「基本的な考え方は今も変わらない」と感じました。そこは安心して学んでいただけると思います。
ちなみに、1999年版のほうではちょうど「キャッシュフロー計算書」が出てきた当時だということと、「大蔵省」にも時代を感じました(笑)
いまでは、「決算書」「財務諸表」というと
①損益計算書(P/L)
②貸借対照表(B/S)
③キャッシュフロー計算書
の3つを指しますね。(他の書類もあるのですが、本書では取り扱いません)
「意識」から変える
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決算書は、自分たちがつくりあげているという意識をもつ
という話がありました。会社員で、つねにそういう意識で働いている人はすごいなと感じます。そんな意識なくても特に問題ないですからね。
でも、いまの会社で上に登っていきたい人や、これから起業しようという人はそういうわけにはいきません。
いまのうちから、そういう意識をもって働くことは決して悪いことではありませんね。
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「言葉」をつかいわける
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日本語って、あいまいな言葉をつかってもなんとなく意味が通じてしまうのは、便利な一面ですよね。
ただ、「会計の世界」ではそうはいきません。
「収益」と「収入」
「費用」と「支出」
これらは似ているようで別の意味です。しっかりつかいわけします。
noteのようなアウトプットの場でも、「自分は○○の意味でつかっている」と、言葉の定義ができていることは大事だと思います。
基礎を学ぶ
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損益計算書 儲け・利益の状況がわかる
貸借対照表 財産と借金の状況がわかる
この図を見て「ちょっと意味わかんない」「はじめて見た」というかたでも、本書でちゃんとわかるようになるのでご安心ください。
私もそうなのですが、つまずきやすのが「○○回転率」とか「○○比率」の部分かなと思います。
何につかうのかいまいちわからないのですよね。
だからこそ、
「実際の経営分析」を事例で学ぶ
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一章分をまるっとつかって、本書のなかで実際に経営分析しています。
これはいいですね。
1999年発行という時代もあり、取り上げている会社は
イトーヨーカ堂 vs ダイエー
これまた時代を感じますね。いまなら「イオン vs セブン&アイ」になるのでしょうか。
分析体系としては、資本利益率からスタートして、悪い比率を見つけて掘り下げていく方法です。
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ここで、さきほどの「○○回転率」とか「○○比率」とかがでてきて、「なるほどこうやってつかうのね」というのが理解できるようになっています。
分析でおもしろいのは、計算式の分解ですね。
たとえば、総資本対経常利益率はこんな感じです。
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同じ「売上高」を分母と分子に入れることで、別の「○○率」に変換するんですね。こうやって悪い比率を探していくのです。
自社や、自分が今後進みたい事業分野において、自力で分析してみるのは実践としておもしろいと思います。
まとめ
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FP2級と日商簿記2級をとって「お金」についてなんとなく学び終わった感を勝手に感じていたのですが、こうやって復習するのは大事ですね。
実は、このnoteをまとめながらも「本の内容をすでに忘れてきている自分」に気づくことができました。やばいやばい💦
その意味でも、本書には「実際の経営分析」が書かれているのはポイント高いですね。また読み返して実践しておきたいです。
会社員として仕事をしている人でも、今後起業を目指している人でも、お金の知識と実践力は大事です。
定期的なインプット/アウトプットを今後もやっていきます。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
読書期間 2024/07/31-2024/08/07
初版発行 1999/09/16 ※旧版
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※私は版の違いに気づかず古い版を購入してしまったのですが、こちらの「新会計基準対応版」のほうがよさそうですね。
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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>
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