EXTREAMERS the beginning_#12
EXTREAMERS 3.7 お家に帰りたい
ダイがふさいでいる。休日の昼間の自由時間、6人はアキレス研究所に戻っている。
ラウンジでぼーっとしていると、心配してみんなが集まってくる。
オレさ、どっかで信じてないんだよなー、今のこの状況。まだ、バーチャルマシンの中にいる気がして、
僕もちょっと同感、セイヤが言う。
もー、男子ったら弱っちいのね、あきらめて、このへんてこな現実を受け入れなさい。
ダメな時はダメ、帰れる時は帰るの!ねーっ!
ひえー!強えーな!女は!
なんだあれ?
窓の向こう、岬の奥の学校の方、巨大な黒い球体が見える。
球体は学校の校庭に不定形の形で着地した。
いきなりものすごい叫び声を上げたかと思うと何百もの触手をのばした。
どんどん形が複雑になると中心からはじけて、黒い空を飛ぶものを吐き出した。
黒い触手と空を飛ぶものは、子供たちを追いかけている。
誰かが捕まった、そのまま球体に引き込まれる。
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中略
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イサキは子供たちを率いて、攻撃隊を結成。勝ち目などない。
ダイは、止めに入るが、どうせイナンナが守っている、などと思い、英雄行為の度が過ぎて、腕を骨折。目が覚める。
アキレス博士はイナンナの話がほんとうなのかをシュミレーションしている。
まどかはそんな状況の中、彼女のLMX/瞬足のバーチャルマシン:マイロたちとの対話をかかさなかった。
まどかのマイロたちは、まどかには何でも話してくれる、
バーチャルマシンたちは、意識体イナンナと常に会話していること、イナンナの意識は人類を絶やしたことで、深い傷を負っている悲しみの意識であること、子どもたちの生きる思いの強さが最高になったとき、イナンナは救われるらしいこと。
それぞれの元の世界に戻るための座標はイナンナにはないこと。
だが、残っているレオナのマトリックスボールのバックアップの中にある。
データーを共有したマイロたちと心をひとつにして走り抜ければ、それぞれの世界に帰れる可能性が残されていること。
(つづく)20220409
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