EXTREAMERS the beginning_#10
EXTREAMERS 3.5 小さな味方
ちょっと陽にあたりすぎた。タープの日陰でレオナは浜辺でさわいでいる仲間をみていた。
水着ではしゃぐナノさんは、子供みたい、そんなこと思いながらうとうとしていると声がした。
レオナさん、レオナさん、きこえますか?
え?
ボクたちです。
誰?
ボクたちって、誰?
あ、
あ、って止まるなよそこで、
それはレオナのLMX/瞬足のナノマシンの集合意識だった。
すっごーい! しゃべれるんだ君たち、
ええまあ、
前から、なの?
え、まあ、、
レオナさん、いつも考えごとしていて、聞こえないだけなんですけど、
いまはほら、ぼーっと、
お願いが、あって話しかけました。
何?
ボクたちをほめてほしいのです、上手くやったとき、いいねー!とか、すごいぞ、とか。
だめなときは、つぎは上手くやろうな、とか、
すると、ぼくらの進化の方向が定まって、どんどん いいねー!になるのです。
なるほど、他のみんなは?
それなりにほめてもらっています、自然にほめてもらってます。
えー? ほめてないの僕だけなの?
そうでした、いままでは、でもこれからは違います。
うん、そうだね。ありがとう、教えてくれて。
そうそう、そんな感じで、あはは!
あはは!
笑うんだー?
まねしたんです。
あは、へんなやつ!
では、失礼します。
あ、呼び出したいときどうしたらいい?
呼べばいいです、
わかった!
では、、、。
レオナくん、なかよしだねー、マイロくんたちと。
つめたいしずくがかかった、まどかが覗き込んでいた。
マイロ?
うん、そう呼んでるの、まどか。
みんなでビーチバレーしようって、行こ!
うん!
タープの外にでると、砂が熱かった。
(つづく)20220405