学校でトラブルに会いやすいお子さんの親のよく言う言葉
お子さんが学校でいじめられる。トラブルにあう。
親御さんにとっては自分のこと以上につらいことだと思います。
私は学校、あるいは、塾という現場でたくさんの親子と接してきました。
そこで、学校でトラブルにあいやすかったり、いじめにあいやすいお子さんには共通していることがあります。
それは親御さんの何気ない言葉、なんです。
塾に通うことになると月曜日と木曜日の19時からというように、時間を指定しますよね。
でも、もちろん、用事や冠婚葬祭などで予定を変更する場合が出てきます。
みなさん、塾に連絡をくださるのですが、お子さんがいじめにあう、引きこもるといったケースが出る親御さんの特徴がこれです。
たとえば、明日の17時から授業の予定のあるお子さんがいたとします。
それを今日の17時に変更できないか?という電話を16時過ぎにしたとします。
空いていたらイエスですよね。
社会生活を営んでいれば、予定外のことは誰にだって起こりますし、それはお互い様。
でもね、お子さんがトラブルにあいやすい親御さんって全員もれなくこう言うんです。
「今から行ってもいいですか?」
と。
授業日時の変更だけではなくて、今、子どもが暇そうにしているからと「今から行っていいですか?」と聞いてきます。
わかりますよね?
確かに、教室長も塾の講師もその時間にはいるかもしれない。
だけど、準備もあれば子どもたちがくる17時までに連絡事項のやり取りもあるかもしれない。
普通の親御さんであれば、授業の日時を変更してもらうだけで終わります。
たとえ、今、お子さんが暇そうでも。
お子さんがトラブルにあいやすい親御さんは、お願いにお願いを重ねるんです。
これって、実社会でされるとわかりますが、イラっとしますよね。
授業の予定変更だけで、塾側はわりと動かないといけないわけです。
普通の親御さんならそこがわかるから、重ねて「今から行けるか?」なんて聞きません。
でも、これを当たり前のように聞いてしまう親御さん。
そんな親御さんに育てられれば、当たり前ですが、そういうことをしてしまうお子さんになります。
まわりがイラっとすることが重なれば、それはいじめなどの形となって表面化してきます。
もちろん、いじめるほうが100%悪いんです。
だけど、こういう当たり前のことをできる親であれば、いじめられずに過ごせたかもしれないんです。
人として親がきちんとすること。きちんとしようと意識すること。
これだけでも違ってくると思います。
こういう親御さんだと兄弟姉妹で両方とも引きこもりだったり、いじめられたり、といったトラブルが頻発します。
親御さんは子どもの問題だとばかり思っていますが、問題は親のほうにあると私は考えています。
親が社会で生きる存在として当たり前のことを当たり前にできること。
これってすごく大事だと思います。