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今季Jクラブの陣容まとめ(大分〜横浜FC編)

こんにちは。今回も今季のJクラブの陣容をまとめていきたいと思います。感想だけでなく、注目選手や不安点にも触れているので、ぜひ見ていただけると嬉しいです。間違い等ございましたら教えていただけると幸いです。

11,大分トリニータ

<移籍動向>
(新加入)
 藤本一輝(鹿屋体育大)、井上健太(福岡大)、弓場将輝(大分U18)
 西川幸之介(藤枝東高)、長沢駿(仙台)、渡邉新太(新潟)
 下田北斗(川﨑)、福森健太(北九州)、坂圭佑(湘南)
 上夷克典(京都)、黒崎隼人(栃木)
 ポープ・ウィリアム(岡山へのレンタル終了後川崎から完全移籍)
 エンリケ・トレヴィサン(GDエストリル・プライアからレンタル加入)
 ペレイラ(アトレチコ・ゴイアニエンセからレンタル加入)
(退団)※はレンタル移籍
 ムン・キョンゴン(大邱FC)、渡大生(福岡)、三平和司(甲府)
 知念慶(川崎へ復帰)、小手川宏基(松本)、前田凌佑(愛媛)
 島川俊郎(鳥栖)、田中達也(浦和)、小塚和季(川崎)
 星雄次(新潟)、鈴木義宣(清水)、岩田智輝(横浜M)
 ※高橋祐翔(ヴェルスパ大分)、坂井大将(満了)
 國分伸太郎(北九州へのレンタル終了後山形へ完全移籍)
 佐藤和弘(松本へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
 川西翔太(岐阜へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
 姫野宥弥(藤枝へのレンタル終了後富山へ完全移籍)

今季のポイント
大分に関しては、今年が大きな勝負であると感じる。攻守の中枢を担っていた主力選手がほとんど退団した。攻撃で大きな核になっていた渡、知念、田中、小塚。守備で大きな核になっていたムン・キョンゴン、島川、鈴木、岩田。この穴は簡単に塞げるものではない。攻撃陣に関しては、新たな外国人選手2人と長沢駿の獲得をした。特に長沢に関してはある程度の得点を決める計算ができるので、とても良い補強をしたと感じる。渡邉もシュートセンスが良く、自分で持ち込むことも出来るので面白い。攻撃陣に的確なパスを出せる下田も獲得し、攻撃にはある程度の計算はできる。守備面では、福森、坂、上夷、黒崎を獲得したが、鈴木、岩田の穴を埋められるのか・・・。
1番の注目選手は、高澤優也である。昨シーズンはチームトップの6ゴールをあげた。J3からの刺客で存在感を見せつけた。特に打点の高いヘッドはJ屈指の強さであると感じる。今季はさらにヘッドに強い長沢が加入したことで、先発争いは厳しくなるが、持ち前の強さを今季も見せてほしい。
不安要素はただ一つ。守備を今シーズンも維持できるかどうかである。昨シーズンは、得点力はリーグワースト3位だったが、守備が堅かったためなんとかなった。しかし得点の大幅増加は望みにくいため、守備の安定性が求められる。しかし昨シーズンの守備を大きく支えた岩田と鈴木がの両者がいなくなった大分の守備を再建できるのか。坂、上夷、黒崎も実力者ではある。しかし二人と比べてしまうと、いささか不安である。彼ら三人が片野坂監督の下で成長し、覚醒することが大分の運命を決めるといっても過言ではない。また昨シーズンはウイングバックで起用されることが多かった小出がCBに下がることも考えられる。マルチにこなせる小出も鍵を握るかもしれない。

12,北海道コンサドーレ札幌

<移籍動向>
(新加入)
 小柏剛(明治大)、中島大嘉(国見高)、中野小次郎(法政大)
 オケチュク・ガブリエル(カサブランカ)、小野伸二(琉球)
 岡村大八(群馬)、大谷幸輝(新潟)、中村桐耶(Honda FC)
 青木亮太(大宮へのレンタル終了後名古屋から完全移籍)
 柳貴博(仙台へのレンタル終了後FC東京から完全移籍)
(退団)
 ウーゴ・ヴィレイラ(退団)、※藤村怜(山形)、早坂良太(引退)
 ※白井康介(京都)、石川直樹(引退)、進藤亮介(C大阪)
 濱大耀(富山)、岩崎悠人(湘南へのレンタル終了後千葉へレンタル移籍)

今季のポイント
進藤の移籍は痛いものの、大体の主力を残留させることができた。また小柏や中野小次郎に関しては、昨シーズンから特別していながらも出場しており、活躍もしている。即戦力にもなりうる存在である。また群馬から加入した岡村には進藤の穴埋めに十分なりうる存在だと感じる。群馬の守備を支えていた彼がJ1でどこまで通用するか注目である。昨シーズンは、ミシャ式のサッカーがまだ未完成であった。今季こそ、徹底的なマンツーマンサッカーを完成させて、上位進出を目指してほしいと感じる。
1番の注目選手は、福森晃斗である。超正確な左足でチャンスメークをしている。プレースキックも蹴ることができ、特に今年は直接フリーキックをどれだけ沈められるか注目したい。昨年は2ゴール。今年はこれを超えてほしい。また、さらに1対1の守備がもっと安定すれば、日本代表も夢ではないと感じる。
不安要素は、マンツーマンディフェンスの弊害が出そうという点である。全員をマンツーマンで見なければならないので、かなりのハードワークになる。そうなると怪我などが心配な部分がある。また今シーズンは試合数も多く過密日程が予想されるので、体のケアにも気をつけて欲しいと思う。また、ジェイや小野などのベテラン陣が、この戦術に体力的面でついていけるのかも注目である。

13,サガン鳥栖

<移籍動向>
(新加入)
 兒玉澪王斗(鳥栖U18)、相良竜之介(鳥栖U18)、松本大輔(中央大)
 今掛航貴(中央大)、ファン・ソッコ(清水)、和田凌(鹿児島)
 山下敬大(千葉)、島川俊郎(大分)、酒井宣福(大宮)、田代雅也(栃木)
 飯野七聖(群馬)、仙頭啓矢(京都へのレンタル終了後横浜Mから加入)
 チコ・オフォエドゥ(マッカビ・テルアビブFC )
 イスマエル・ドゥンガ(FKヴラズニア)
(退団)
 趙東建(満了)、安庸佑(大邱FC)、高橋秀人(横浜C)、原川力(C大阪)
 原輝綺(清水)、岩下敬輔(引退)、小林祐三(新宿)、宮大樹(福岡)
 森下龍矢(名古屋)、王嘉楠(満了)、チアゴ・アウベス(G大阪)
 金森健志(福岡)、安在和樹(山口へのレンタル終了後東京Vへレンタル移籍)
 レンゾ・ロペス(プラサ・コロニアからのレンタル終了)
 石川啓人(熊本へのレンタル終了後山口へ完全移籍)
 金崎夢生(名古屋へのレンタル終了後完全移籍へ移行)

今季のポイント
まず電撃で金森が移籍してしまったのが驚きであった。また森下、宮、原、原川、チョドンゴン、チアゴ・アウベスなど昨年の鳥栖を支えた主力選手が大量流出してしまったが、DFにおいてはファン・ソッコ、田代。MFに関しては島川、仙頭。FWに関しては、山下や新外国人2人と戦力は充実している。またGKの朴、守田、CBのエドゥアルド、MFの樋口、小屋松、FWの林、豊田と各ポジションの核になりうる選手を残留させることができたのも大きいと感じる。ただ超財政難の鳥栖は今年が正念場だと感じる。今年J1に残留することができれば、まだまだ鳥栖のJ1街道は安泰だと思うので、とにかく今年耐え時だと感じる。
1番の注目選手は、松岡大起である。19歳ながら鳥栖の中盤を支える欠かせない選手となっている。攻撃を作るパスはもちろん、相手を中盤で潰す力、運動量もあり素晴らしい選手である。さらにCBやSBなどもできマルチプレーヤーとしても活躍している。次世代の長谷部として活躍が期待される選手である。
不安要素は得点力である。昨シーズンは得点力不足に悩まされていたが、今季も苦戦することが予想される。林大地は残留したものの、チョ・ドンゴンや金森の退団は得点力に悪影響を及ぼすに違いない。山下がJ1で大活躍を見せるとまた違った結果になるかもしれない。また、決定的なパスを何度も出していた、原川の退団も大きい。決定機が減ってしまう可能性もある。これが改善されれば、J1残留に大きく近づけると考える。

14,ヴィッセル神戸

<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
 櫻井辰徳(前橋育英高)、井上潮音(東京V)、※小林友希(横浜C)
 廣永遼太郎(広島)、※増山朝陽(福岡)、櫻内渚(磐田)
 リンコン(フラメンゴ)
(退団)
 ダンクレー(C大阪)、小川慶治朗(横浜C)、渡部博文(山口)
 西大伍(浦和)、藤谷壮(北九州)、吉丸絢梓(北九州)

今季のポイント
補強に関しては、いつもの神戸らしからぬ静観した動きだったが、井上、小林、リンコンなど実力者を補強。ここに関しては期待である。ただ、昨シーズンを大きく支えた小川と西の退団は大きい。特に西の穴をどう埋めるのかが注目である。昨シーズンACL4強まで進出した主力がほとんど残留したのはやはり大きい。山口・イニエスタ・古橋などタレントも揃っており、実力は言うまでもなくある。あとはこれをどうやって采配するかによって決まると考える。三浦淳寛監督の采配に注目である。
1番の注目選手は、郷家友太である。昨シーズン一気に飛躍して5得点も上げた。中盤で攻撃に繋がる光ったパスをたくさん出していた。今季は小川が退団し、試合に関わることがさらに多くなることが予想される。さらに攻撃に関わるところを見たい。
不安点は二つ。まずはイニエスタがいない時である。昨年も危惧はしていたが、やはりイニエスタがいる時といない時の攻撃のクオリティの差が出てしまうのは少し問題である。今季の序盤戦、イニエスタは怪我で出場できないので、この序盤戦イニエスタ無しでしっかり攻撃を組み立てられるか注目である。
二つ目は、監督の指揮力である。このタレントを生かすも殺すも監督次第である。ただこのタレントを指揮する三浦監督に少し不安が残る。バルサ化をキーワードに神戸を率いているが、何かバルサにこだわりすぎている感が否めない。もう少し神戸にいる選手を生かしたやり方を見つけることも必要なのではないか。実際、鹿島もザーゴ監督のやり方に固執するのではなく、チームスタイルに合わせたやり方を導入すると、一気に成績が上がった。このように神戸もチームスタイルにあったやり方をやるのも一つの手ではないかと考える。

15,横浜FC

<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
 高木友也(法政大)、クレーべ(千葉)、韓浩康(秋田)、小川慶治朗(神戸)
 渡邉千真(G大阪)、ジャーメイン良(仙台)、高橋秀人(鳥栖)
 岩武克弥(浦和)、中塩大貴(甲府)、※前嶋洋太(水戸)
 ※大内一生(YSCC)、伊藤翔(鹿島)
 猿田遥己(G大阪へのレンタル終了後柏からレンタル移籍)
(退団)※はレンタル移籍
 瀬沼優司(金沢)、※草野侑己(山口)、斎藤光毅(ロンメルSK)
 松井大輔(サイゴンFC)、佐藤謙介(山口)、中山克広(清水)
 志知孝明(福岡)、※星キョーワン(松本)、竹重安希彦(相模原)
 ※熊川翔(YSCC)、皆川佑介(仙台)、レアンドロ・ドミンゲス(満了)
 川崎裕大(富山へのレンタル終了後相模原へ完全移籍)
 戸島章(大宮へのレンタル終了後松本へ完全移籍)
 一美和成(G大阪からのレンタル終了後G大阪へ復帰)
 小林友希(神戸からのレンタル終了後神戸へ復帰)

今季のポイント
昨シーズンは15位と通常レギュレーションであれば、J1残留を掴み取っており、久々のJ1の舞台で横浜FCのサッカーがJ1でも通用することを証明した。移籍動向に関しては、一美、斉藤光、中山、志知、小林などチームを支えた主力が抜けた。しかし、クレーべ、渡邉、小川、高橋、中塩、伊藤、ジャーメインなど実力者を補強。穴を埋めるだけでなく、戦力を増強できた印象を受ける。さらに、松尾、手塚、瀬古、マギーニョ、六反などの主力も残留したのはチームにとってとても大きい。下平監督の目指すポゼッションサッカーも浸透しつつあり、今季は中位、上位への躍進が期待される。
1番の注目選手は、瀬古樹である。昨年はルーキーとは思えないような守備力を披露。J1のチームを驚かせた。中盤であそこまで潰せる選手がいると、最終ラインの負担も少し軽減されるのではないかと感じた。足元の技術も確かなものがあり、攻撃の起点になることもたびたびあった。今シーズンも横浜FCの起点になってくれると期待している。
不安要素としては、失点の多さである。昨シーズンはリーグワースト3位の失点の多さであった。この失点の多さが改善できないと、さらに上の順位に行くことは望めない。補強としては、韓、中塩、岩武を獲得したものの、J1経験がないもしくはほとんどないので、とても不安である。昨年の主力の小林が神戸に復帰した今、今季加入した3選手の活躍がなければ失点数は減らすことができないと考える。


今回はここまでです。ぜひ間違い等ございましたら教えていただきたいです。また感想等もございましたら、教えていただけると幸いです。次は、清水〜福岡まで取り上げていきたいと思います。J1のチームを取り上げるのは次がラストです。ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

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