今季Jクラブの陣容まとめ(清水〜福岡編)
こんにちは。今回もJクラブの陣容をまとめていきたいと思います。今回でJ1クラブを全てまとめ終わります。次回からはJ2クラブについてまとめていきたいと思うので、見ていただけると嬉しいです。また、完全自分調べなので、間違い等ございましたら教えていただけると幸いです。
16,清水エスパルス
<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
成岡輝瑠(清水ユース)、チアゴ・サンタナ(サンタ・クララ)
ウィリアム・マテウス(コリチーバ)、※ノリエガ・エリック(町田)
指宿洋史(湘南)、ディサロ(北九州)、中山克広(横浜C)
原輝綺(鳥栖)、片山瑛一(C大阪)、鈴木義宜(大分)
※栗原イブラヒムジュニア(沼津)、※滝裕太(富山)
権田修一(ポルティモネンセからレンタル加入)
永井堅梧(北九州へのレンタル終了後松本から完全移籍)
(退団)
鄭大世(町田)、ジュニオール・ドゥトラ(満了)
ティーラシン(BGパトゥム・ユナイテッド)、ファン・ソッコ(鳥栖)
ネト・ヴォルピ(満了)、平墳迅(鈴鹿)、※川本梨誉(岡山)
六平光成(北九州)、※西村恭史(北九州)、吉本一謙(引退)
金井貢史(甲府)、伊藤研太(沖縄SV)、新井栄聡(秋田)
※梅田透吾(岡山)、西部洋平(富山)
六反勇治(横浜Cへのレンタル終了後完全移籍へ移行)
今季のポイント
今季の移籍市場を最も賑わせたと言っても過言ではないクラブである。ティーラシン、ファン・ソッコなどの主力は抜けたものの、大半の主力は残しつつ、全てのポジションにおいて戦力アップを実現させた。特に権田、原、ディサロ、チアゴ、中山に関しては、実績十分で即戦力になりうる存在である。戦力だけでも十分期待できるが、さらに元C大阪の監督ロティーナを招聘。この戦力の上に実績ある監督で呼ぶとは、まさに鬼に金棒とはこのことである。昨年失点数ワースト1位のクラブの守備再建に期待がかかる。今季の清水は一味も二味も違うサッカーを見せてくれるのではないか。
1番の注目選手は、エウシーニョである。Jリーグ最高峰の右SBといっても過言では無い。彼の攻撃参加は相手にとって脅威でしかない。ロティーナ監督は守備を重要視する監督であるが、その中でエウシーニョはどのような動きをするのか注目である。
不安要素は、昨年と一気にやり方が変わると思うので、その変化についていけるかどうかということである。昨年の鹿島がまさに良い例だが、最初の時は成績がついてこないことがほとんどである。それがどこまで続くか、またどこまで取り戻せるかによって最終的な順位に関わってくる。この変化の対応が早くできれば、上位進出も夢ではないと考える。
17,ベガルタ仙台
<移籍動向>
(新加入)
加藤千尋(流通経済大)、真瀬拓海(阪南大)、井岡海都(仙台大)
アピアタウィア久(流通経済大)、マルティノス(浦和)
秋山陽介(名古屋)、皆川佑介(横浜C)、長倉颯(岐阜)、氣田亮真(長崎)
エマヌエル・オッティ(FCヴィゼラ)、上原力也(磐田からレンタル加入)
ストイシッチ(ポルティモネンセU23)
(退団)
長沢駿(大分)、ジャーメイン良(横浜C)、椎橋慧也(柏)
浜崎拓磨(松本)、関憲太郎(山口)、川浪吾郎(広島)、兵藤慎剛(満了)
アレクサンドレ・デゲス(ファマリンカン)、パラ(ボタフォゴSP)
飯尾竜太朗(秋田)、金正也(藤枝)
常田克人(松本へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
柳貴博(FC東京からのレンタル終了後札幌へ完全移籍)
イ・ユノ(G大阪へのレンタル終了後満了)
山田寛人(C大阪へのレンタル終了後C大阪へ復帰)
今季のポイント
今季は8シーズンぶりに仙台の監督に復帰した手倉森監督が指揮する。過去には仙台を2位まで押し上げるなど、多大な功績を収めているが、今季の陣容を見るとかなり不安要素が大きい。得点源だった長沢とデゲスの退団に加え、浜崎、椎橋、柳など仙台を支えた主力が大量流出した。その穴を埋めるための補強もしたが、いささか不安である。マルティノスの獲得は良かったが、昨季3ゴールしか決めれていない皆川を長沢の代わりと言うのは少し難しいところがある。またキーパーとボランチを除いて選手層が全体的に薄いので、怪我人が出た時はとても怖い。仙台を上に押し上げるには、監督の力と、東日本大震災から10年という節目の年に地元を勇気づけようという気持ちしかない。この気持ちを持って、仙台をJ1に残すことができるのか注目である。
1番の注目選手は、マルティノスである。昨シーズンは浦和のサイドで主力だったが、昨シーズン契約更新せず、仙台に移籍。もはや仙台の攻撃力というのはこの男にかかっている。シーズン通して、コンディションをキープできるか注目である。
不安要素は三つ。一つ目は、得点力である。昨シーズンはリーグワースト3位の35得点。その中軸を担った、長沢、デゲスの退団。また攻撃に不安のある皆川、未知数の外国人選手のみの補強で、大きく不安が残る。あとは、サイドのマルティノス、クエンカの活躍に期待するしかないが、これだけで得点を取ることができるか・・・。
二つ目は、守備である。昨シーズンはリーグワースト2位の61失点。これを解消するための補強が全くなかった。あとは手倉森監督の腕次第であるが、先ほど述べた得点が少ないまま、失点数が多いと、降格を免れることは出来ないであろう。
三つ目は、チームの財政状況である。7億円の赤字。チーム存続も危うい中、なんとかチームを立て直そうとしているが、やはり十分な補強もできなかった。この財政状況のままでJ1に残ることはとても厳しいと言っても致し方がない。フロント陣の頑張りもチームを残留させるために必要なことであると感じる。
18,湘南ベルマーレ
<移籍動向>
(新加入)
平岡太陽(履正社高)、田中聡(湘南ユース)、横川旦陽(湘南ユース)
ウェリントン(ボタフォゴSP)、町野修斗(北九州)、池田昌生(福島)
中村駿(山形)、高橋諒(松本)、名古新太郎(鹿島からレンタル加入)
山本脩斗(鹿島)、立川小太郎(長野)
ウェリントン・ジュニオール(ポルティモネンセからレンタル加入)
(退団)
※横川旦陽(鳥取)、指宿洋史(清水)、中川寛斗(京都)
金子大毅(浦和)、松田天馬(京都)、鈴木冬一(FCローザンヌ)
齊藤未月(FCルビン・カザン)、坂圭佑(大分)、後藤雅明(金沢)
澤田恒(TSV STEINBACH)
鈴木国友(北九州へのレンタル終了後松本へ完全移籍)
岩崎悠人(札幌からのレンタル終了後千葉へ完全移籍)
馬渡和彰(川崎からのレンタル終了後大宮へ完全移籍)
和田響稀(青森へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
秋元陽太(町田へのレンタル終了後愛媛へレンタル移籍)
キム・ミンジュ(福島へのレンタル終了後慶南FCへ完全移籍)
トカチ(福島へのレンタル終了後完全移籍へ移行)
今季のポイント
昨シーズンJ1最下位。得点は唯一30点台に乗せられなかった、圧倒的ワースト1位だった。ただ失点数は少なく、得点がもう少し取れていればと思えるシーズンだった。補強に関しては、7季ぶりに復帰したウェリントン、町野、名古など良い補強ができたように感じる。ただ、大きく主力が退団した中盤、最終ラインに関しては少し不安なところがある。鈴木と齋藤が海外挑戦。金子、中川、松田、坂が国内移籍をし大きな穴が生まれてしまった。ここには、山本脩、中村、高橋などを補強したが、穴を埋められたかと言われると不安なところがある。守備をそのままにし、攻撃力を上げられたら、降格争いの脱出も夢ではない。
1番の注目選手は、石原広教である。彼はもともとウィングバックの選手だったが、昨シーズンはCB、特にCBの真ん中のリベロで活躍した。このようなオールマイティなプレイヤーは過密日程が予想される今季では、とても貴重な存在である。守備力はもちろん、ライン統制も流石の物がある。彼の活躍が、チームを支えるに違いないと考える。
不安点は、中盤の大幅入れ替えによる、攻撃の組み立てが悪くなってしまう可能性があることである。昨シーズンは金子、齋藤、鈴木が攻撃の組み立てに大きく貢献したが、彼らはもういない。この穴を名古、中村や既存の選手で埋め切れるのかどうかがやはり不安である。また守備においても、彼らの貢献度は高かったため、守備力の維持という面でも不安が残る。
19,徳島ヴォルティス
<移籍動向>
(新加入)※はレンタル復帰
鈴木輪太朗イブラヒーム(日大藤沢高)、西野太陽(京都橘高)
大森博(修徳高)、後藤尚輝(徳島ユース)、※鈴木大誠(琉球)
藤田譲瑠チマ(東京V)、カカ(クルゼイロ)
クリスティアン・バトッキオ(スタッド・ブレスト29)
宮代大聖(川崎からレンタル加入)
(退団)※はレンタル移籍
清武功暉(琉球)、島屋八徳(山口)、表原玄太(松本)、秋山拓也(長野)
奥田雄大(いわきFC)、※榎本大輝(愛媛)、※武田太一(長野)
※久米航太郎(ヴェルスパ大分)、※梶川諒太(東京V)、押谷祐樹(藤枝)
※森田凛(奈良)
坪井清志郎(高知へのレンタル終了後新潟Sへレンタル移籍)
今季のポイント
昨シーズンのJ2覇者。リーグ3位の攻撃力とリーグ2位の失点数の少なさでJ2を制した。ただ今シーズンは、監督を浦和に引き抜かれ、大きくやり方が変わってしまう可能性がある。加えて、新監督がコロナの影響で未だ来日できていないという、とんでもない状況に置かれてしまっている。徳島の人にはお気の毒だが、序盤戦を耐え切れればなんとかなるかもしれない。補強に関しては、昨シーズンの主力が全員残留。加えて、藤田、カカなど守備においては実力ある選手を補強できた。ただ、攻撃に関する選手でいうと、宮代と未知数外国人選手のみであり、攻撃には少し不安が残るように感じる。
1番の注目選手は、渡井理己である。彼のドリブル、パスのクオリティはJ2では脅威で、J1でも十分に通用するものを持っている。今季の徳島の攻撃力は彼が引っ張っていくと言っても過言ではないように感じる。今季活躍できれば、ステップアップとしての移籍もあり得るのではないかと感じている。
不安要素は、このチームでJ1の高いクオリティに対応できるかどうかというところである。これは、攻撃・守備どちらにおいても同じことが言える。攻撃に関しては、垣田、河田、宮代、西谷、渡井、杉森が主に攻撃陣を支える主力だと予想されるが、彼らがJ1の強靭な守備陣からゴールを大量に取れるかというと正直難しいのではないかと感じる。また守備においては、カカを補強したものの、全体的に見るとちょっと不安である。J2とは違い、攻撃のクオリティは一段も二段も違う。ちょっとしたチャンスを与えてしまうと、すぐに点を取られてしまう。この全体的なクオリティが、J1仕様に生まれ変わり通用するようになったら、J1残留も夢ではないように感じる。
20,アビスパ福岡
<移籍動向>
(新加入)
森山公弥(福岡U18)、渡大生(大分)、志知孝明(横浜C)、宮大樹(鳥栖)
杉本太郎(松本)、ジョルディ・クルークス(ローダJC)
永石拓海(C大阪からレンタル加入)、吉岡雅和(長崎)、金森健志(鳥栖)
カウエ(ベレネンセス)、奈良竜樹(鹿島からレンタル移籍)
ブルーノ・メンデス(C大阪へのレンタル後デポルティーボからレンタル移籍)
(退団)※はレンタル移籍
セランテス(テネリフェ)、木戸皓貴(山形)、鈴木惇(藤枝)
篠原弘次郎(松本)、藤井悠太(群馬)、※東家聡樹(今治)
福満隆貴(C大阪からのレンタル終了後千葉へ完全移籍)
松本泰志(広島からのレンタル終了後C大阪へレンタル移籍)
遠野大弥(川崎からのレンタル終了後川崎へ復帰)
上島拓巳(柏からのレンタル終了後柏へ復帰)
増山朝陽(神戸からのレンタル終了後神戸へ復帰)
菊池大介(柏からのレンタル終了後栃木へ完全移籍)
今季のポイント
移籍動向に関しては、福岡の本気度が伝わって来る補強であったように感じる。セランテスの退団は驚き、松本、遠野、上島、増山のレンタルバックに関してはしょうがないと感じた。それ以外の主力選手は残留させ、さらに、渡、志知、宮、杉本、吉岡、金森、カウエ、奈良、ブルーノ・メンデスなど全てのポジションにおいて即戦力となりうる素晴らしい補強をした。今季一番番狂せを起こす期待があるクラブである。あとはこの戦力を、長谷部監督が扱い切れるかが重要である。この戦力を生かすも殺すも監督次第のように感じる。今回こそ、5年周期のジングスを脱して、J1残留を成し遂げてほしいと感じる。
1番の注目選手は、石津大介である。サイドで仕掛ける力と得点力を兼ね備えており、福岡の攻撃を支えている1人である。J1経験もあり、とても期待のできる選手である。チームでも貴重なJ1の経験を若手などに伝え、福岡を盛り上げていってほしいと感じる。
不安要素は二つ。一つ目は、ボランチの層が薄いことである。カウエ獲得発表前はボランチが2人しかいない緊急事態であったが、なんとか3人確保した。しかし層が薄いことには変わりがない。1人でも怪我をすると今季の過密日程を乗り越えるのが難しくなりそうである。
二つ目は、絶対的GKの不在である。昨シーズンはセランテスがいたものの、今季はいない。永石を獲得したものの、彼も絶対的な守護神とは言い切れない。切磋琢磨し合いながら高め合えるのはいいが、レベルの高いJ1において絶対的なGKがいないのは大きな痛手になると感じる。
今回はここまでです。ぜひ間違い等ございましたら教えていただきたいです。また感想等もございましたら、教えていただけると幸いです。やはり予想通り、J開幕までにJ2J3クラブについて触れることができませんでした。ただこれからも継続してJ2J3クラブについても触れていきたいと思うので、気長に待って頂けると嬉しいです。次回は、J2長崎〜山形まで触れていきたいと思います。