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#340_キャリアにおけるWill Can Must
ウェルビーイング探究コーチ うまさんです。
キャリア開発においては、過去の経験を振り返り、Will Can Must それぞれを明確にして、3つの重なりを広げていくことが大事であると教わります。
下の図のように、「Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(すべきこと)の重なりを拡大していく」のが、オーソドックスなアプローチです。
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この伝統的ともいえるアプローチは、まず「Will」を明確にすべきだ!そして、Mustに照らして、必要なCanを拡大していくというもの。
セオリーでは「Willを明確にする」が一番目です。
確かに、Willを明確にできるのは理想的です。
意思を明確にすること、その意思の背景となる、内面から湧き起こる動機(自己源泉、寝食を忘れても没頭できるもの等)を早い段階で自己理解、自己受容できることは、とても素晴らしいことです。
恐らく大学のキャリア教育、就職活動支援ではこのアプローチをしていると思います。
しかししかしです。
自分のこととはいえ、Willを見つけるのは、なかなか難しいものです。
自分一人でWillの全て見つけられる人は、稀なんじゃないかと思います。
できればコーチングのプロコーチとセッションしてもらいながら、自身と向き合うのが早いように思います。
それもなかなか機会がないとも思います。
そこで、日本におけるキャリア開発の第一人者、慶応義塾大学名誉教授 花田光世先生から教わったアプローチが大切なんだと思います、
それは、Must(目の前の仕事)から入って、Mustの目的、目の前の仕事の目的のその先に目を向け、仕事の意味や価値を考えることです。
「その先」とは、会社全体への貢献もあれば、お客様へのお役立ち、あるいは社会全体への広い貢献などです。
このMustへの意味づけに照らして、Canを拡大していくことを続け、Mustで成果が出てくると、段々自分自身の好きなこと、得意なことと紐付いてきて、やがて、自身のWill発見につながるかもしれません。
Mustを狭く捉えて、目の前の仕事だけにフォーカスすると、なかなかCan拡大も限定的、Willまでつなげることも難しくなると思います。
Mustに対する自分にとっての意味づけ
これは、キャリア開発のみならず、エンゲージメント向上に大きく寄与することであり、こうした「意味付け」への支援が社内外の人によって広く支援されることが大切だと思います😊