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#349_ドラッカー×コーチングの学び① 〜Integrity〜
ウェルビーイング探究コーチ うまさんです。
3月4日(火)、ドラッカー学会公認「ドラッカー×コーチング研究会」で話をしてみないか、とお声掛けいただき、私が大した話ができるわけでもないと思いつつ、尊敬する方からのお声掛けなので、「はいor喜んで」の答えしかないと思い、お受けしました。
プレゼンテーションするパワポもこれから作成するのですが、自分自身が5年前コーチングを学び始め、一緒にファウンデーション(自己基盤)を学び実践してきたいことがありますし、2022年(3年前)に、直観的に飛び込んだ「エッセンシャル・ドラッカーマネジメント実践コース(EDM)1期」で佐藤等先生と読書会ファシリテータの方々との対話から、ドラッカーの学びに触れ「目から鱗」の気づきもありました。
また、2022年同時並行で、これもコーチングのプロコーチ仲間がファシリテーターを務める「7つの習慣実践会」を1年強学び、日々実践してきたこともあります。
これら3つの「セルフマネジメント」は、根っこで強固につながると実感しています。
今回登壇する研究会は、ドラッカーのこと、コーチングのこと、それぞれに詳しい方々向けのプレゼンテーションではあるものの、ドラッカーとコーチングの基本的なことを、「日々何を考え、どう実践してきたか」は私オリジナルの体験談であるなと。そのことをひとつのストーリーの中でお話してみよう、という思いに至りました。
そこで、今回の登壇にあたり、プレゼンに盛り込みたいトピックスとして紹介したいことについて、今日から不定期ですが紹介していきます。
私の「ドラッカー×コーチング」の学びと実践について、私の心に響き、実践につなげているドラッカーの「コンセプト」をサブタイトルに記載して、そのことを書いていきます。
ということで、第一回目の今回は「Integrity」について。
私のnoteでも何度となく書いてきたIntegrity。
自分の「在り方」としてとても大切にしています。
EDM1期でもらった専用テキストには、ドラッカーの言葉の引用がマネジメント領域ごとに紹介されています。このテキストは学びが多く、すぐ読めるという利点もあり、何度も読みかえていますが、そのなかでIntegrityに関連する言葉がいくつもあります。
成果をあげるエグゼクティブの自己開発とは真の人格の形成でもある。それは機械的な手法から姿勢、価値、人格へ、そして作業から使命へと進むべきものである。
真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、特に、部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。
その者の下で自分の子供を働かせたいと思うか?
ドラッカーは、このように、Integrityについて語っています。「その者の下で自分の子供を働かせたいか?」は、実に本質的だと思います。
また、7つの習慣では、以前のnoteで引用したように「誠実」という訳で、著者のコブィー博士はこう語っています。
誠実
誠実さとは、「自分自身に価値を置くこと」である。第1、第2、第3の習慣を身につけることで、誠実さを開発できる。自分自身の価値を明確にし、その価値に従って主体的に計画を実行するにつれて私たちは自覚を持って意義ある約束を決意し、守り続け意志を育てていくことができるのだ。」
更に、ファウンデーション(自己基盤)の第一人者「トマス・J・レナード」は、著書「セルフィッシュ」の中で、Integrityに関連してこう語っています。ちなみにファウンデーションではInte grityを「統合性」と訳しています。
誠実さを大切にすれば、人生に大きな見返りが得られる。(中略)人格を磨くことでもたらされる利点は、非常に大きいのだ。その中でも特に、独りよがりではない正しい生き方が、はっきり分かるようになることの意義は大きい。(中略)誠実さとは、公平さ、強い信念、勇気、正直さ、道徳心、忠誠心、信頼性、責任感、実行力、そして勤勉さが統合されたものだと思う。
ちなみに、ファウンデーションの学びで、Integrityについて、「まっとうであるか、自分に問いかけてみて、違和感がないか」とも説明を受けました。
Integrityは、とても奥深い概念である一方、とてもシンプルな本質であると思います。そして、その人格を備えているかどうかは、実は、他者にもよく見えることであると思います。
一朝一夕に身につけられることではないにせよ、日々、自分の中一本の筋や軸を通し、その軸に照らして生きているか、考えているか、判断しているか、まさに人としての在り方を整え、強くしていく営みだということ、これが、日々大事にしているドラッカー×コーチングの学びで得たことです。