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#273_キャリア理論② ドナルド・E・スーパー
ウェルビーイング探究コーチ うまさんです。
キャリア理論家を紹介しながら、私の思いも綴っていくシリーズ第2回は、「この人無くしてキャリアは語れない」といっても過言ではなく、後々のキャリア理論家にも多大な影響を与えた「ドナルド・E・スーパー」
今回はスーパーの理論を紹介します。
ここでは、1年前に養成講座て学んだテキストから、スーパーの概念や考え方を紹介します。
🔹自己概念
キャリア・ディベロップメント(職業的発達)は、自己概念(self-concept)の形成、発展と受容、探索と現実吟味、自己概念の実現(職業的自己実現)へと、順次進展する過程としてとらえることができるとしています。
スーパーの職業的発達理念において中核をなしているのは自己概念であり、とても重要な要素となっています。
【自己概念と自己認知】
認知(percept)とは、自己が知覚したもの、観察したもの、印象づけれたものの映像のことであり、それに対して概念(concept)は、「認知が組織化されたもの」とスーパーは述べており、つまり自己概念とは、「自己について知覚されたものが統合され、組織化されたもの」だと。
【職業的自己概念】
スーパーは、『個人は職業選択を通じて自分の「職業的自己概念」を実現しようとする』を中心的テーマとしておきました。
「職業を選ぶということは、自己概念の実現手段を選ぶということである」とも述べています。
🔹ライフステージとライフロール
スーパーの理論では、キャリアには2つの基準があります。1つはキャリアの「長さ」であり、もう1つは「幅」です。前者を「ライフステージ(キャリアの段階)」、後者を「ライフロール(キャリアの役割)」と呼んでいます。満ち足りたキャリアであるためには、人は個人的な興味と能力を活かし、自分が大切だと考える価値を得られる活動を行って、キャリアの長さと幅を満たさなければなりません。
【ライフステージ】
5つのライフステージをスーパーは理論化しました。詳しくはこちらのキャリコンスタディの説明をお読みください😊
【ライフロール】
スーパーは、キャリアを、人生のある年齢や場面のさまざまな役割の組み合わせであると定義し、この概念をレインボー(虹)🌈に例えて説明しています。
上のWebサイト参照ください。
このように、人生やキャリアとは、「人生における役割をいくつか選んで組み合わせることで、自己概念を実現しようとする試みである」ととらえることができます。
【キャリア決定のアーチ】
スーパーは生涯の終わりに、彼自身のさまざまな理論を「キャリア決定のアーチ」としてまとめました。これも上のWebサイトを参照ください。
これは、教会の扉から着想したと言われています。
ここまでがスーパーの理論の概要です。
キャリア理論家の紹介第二回は、スーパーに決めていました🌈
僕がスーパーの理論を初めて知ったのは、養成講座の前、今の会社に転籍した時の上司(人材開発センタ長)が、キャリコン養成講座に通学中で、その学びをシェアしていただいた時でした。
ライフロール(キャリアレインボー🌈)の理論は、スゴい!と思いました。
養成講座に入り、最終的にまとめた「キャリア決定のアーチ」を知り、スーパーの生き様も感じて感動しました✨
とにかく、キャリア理論を体系にまとめ上げ、後世のキャリア理論家にも大きな影響を与え、キャリア理論発展に大きく貢献していること。
そして、長寿であった人生を晩年までキャリア理論構築にかけ、その凄まじい探究心に心打たれました✨
キャリア理論家の構築した理論は、本当に素晴らしく、後世に生きる私たちの指針となることは、本当にありがたいことです。
そしてそれ以上に私が影響を受けているのは、何度も書きますが、その生き様です!!
長寿な上に、80歳を超え、90歳近くまでキャリア理論を探究する姿から、僕も、これくらい生涯現役でいたい!と思わせてもらいました👍
素敵な理論家、理論はまだまだいっぱいあるので、今後も紹介していきます!