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【静岡】国鉄185系乗り納めの旅


185系。

存在は知っていて、よく都内で見かけていたが鉄道ファンでもないし見かけても特に気に留めていなかった。

しかし2021年3月のダイヤ改正を機に長年の運用を終えるというニュースを目にして、長年愛されていたモノがなくなる寂しさを感じたので最後に乗車することにした。
今回はその様子をお届けする。

きっかけ

思うように旅ができない世の中になって、より一層「行けるうちに行け」「会えるうちに会え」と思うようになった。
今まで当たり前だったものが無くなるのはあっという間というのを実感した1年間でもあり、その様な心情もあって185系への乗車を決めた。

今回は東京〜熱海の区間を乗車することにし「えきネット」で予約を済ませた。踊り子3号 トクだ値30で¥2,700だった。
最後の思い出がこの値段は非常にお得。

乗車日は密を避けるために平日の2月22日にした。

旅の始まりは東京駅から

地元の駅から地下鉄を乗り継いで東京駅へ。

「駅弁 祭」で185系記念弁当を購入。
昨年の10月に大阪に行く前に利用した時はGo Toもやっていたせいか混雑していたが今回はそんなことも無く安心。

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ホームに上がると鉄道ファンがちらほら。

千葉方面からの通勤客と鉄道ファンが混じり合う朝の東京駅のホーム。
通勤客の中でもニュースを見て引退を知ったのか足を止めて写真を撮る人が数人いた。

185系の引退を知らないままだったら自分も足を止めて見ることも無く「あれ?そういえばあの電車走らなくなったな」としばらく経ってから気づくのかなと思ったり。

ホームでしばらく撮影。

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踊り子号のヘッドマークのレトロ感が好き。

撮影に夢中になってしまい「踊り子号、まもなく出発します」の声で我に帰り乗車。

今回は熱海で降りるので伊豆急下田、修善寺行きどちらでも良かったので空いていた修善寺行きに乗車。

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国鉄を感じながら熱海へ

席に座って列車はすぐに出発。

オルゴールの鉄道唱歌と国鉄車両特有のエンジン音を聞きながら窓から流れる東京のビル群を眺めてのんびり。

車内は昭和の雰囲気。外は令和の東京。
このギャップがたまらなく良い。
この瞬間に乗って良かったなと思った。

品川を出発して横浜までは車内に残る昭和を感じながら散策。

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トイレも昭和を感じられるということでパシャり。

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横浜を出発してから窓を開けて外の風を感じながらお弁当を頂く。

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具沢山でとても美味しい。今まで飛行機利用が多かったがのんびり鉄道旅も悪くないなと思った瞬間。

個人的には東海道線の小田原〜熱海間の景色が好きで、窓を開けながら太平洋が見られるのは最高の瞬間。
海の写真はうまく撮れなかったので湯河原付近の写真。

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熱海駅到着

東京から1時間20分で静岡県の熱海駅に到着。

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名残惜しいがここで下車。
切り離し作業を見て乗ってきた185系とはお別れ。楽しい時間を有難う御座いました。

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まとめ

今回は踊り子号の東京〜熱海間の記録を残した。

昔からあるモノが無くなっていく現代。
少しでも過去のモノに触れて、今まで感じることができていなかったことに気付くのは大切だなと気付かされた乗車だった。

今回に至っては185系が持つ昭和の魅力、長年運用されてきた車両に感じる「人々の愛」を感じることができた。
実際に東京駅や熱海駅には駅員が作ったポスターなどがあった。

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これらを眺めていてベテラン駅員さんはより一層185系に対して愛を感じるのかなと感じた。185系と共にJR社員人生を歩んだ方もいるだろう。

何かと新しいモノが好まれる世の中だが、人々が長年大切にしてきたモノに触れられるうちに触れておくことを楽しみながら旅を続けたいと思う。

この1年間は外出する機会もめっきり減って、人と会う機会もほぼ無くなった。
その様な世の中だからこそ、自分の五感をフルで使う機会を作らないとダメだなと強く思ったのである。














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