【岐阜】真夏の関ヶ原を巡る
2021年夏の青春18きっぶの旅を振り返りたいと思う。
今回は岐阜県関ヶ原市を訪れた様子をお届けする。
関ヶ原初上陸
大垣で水まんじゅうを食べて普通列車に乗り関ヶ原までやってきた。
今回の訪問の目的は関ヶ原古戦場記念館訪問と古戦場巡りだ。
駅のホームには西軍東軍の主な武将名が書いてあって面白い。
青春18切符を見せて改札を出る。
関ヶ原といえば日本人であれば誰もが知っているであろう地名だからもっと大きな駅をイメージしていたが意外とこじんまりとしていてビックリしてしまった。聞いてみたら駅スタンプも無いみたい。
大きなバックパックを持ったまま観光するわけにもいかないので駅前の観光交流館のロッカーに荷物を預ける。ここでレンタルサイクルもしようと思ったが全て貸出中との事だったので古戦場記念館で借りることにした。
駅前から古戦場記念館まで歩く。
たった5分ほどの距離だったが夏の岐阜を舐めていた。死ぬほど暑い。溶けそうだ。
クーラーが効いた車で来場する観光客を横目に到着。2021年7月末時点では感染対策のため事前予約制となっていた。(現在も継続中)
予約していた時間まで、時間があったので館内の案内所で普通自転車を借りた。4時間以内で660円。
先に言っておくが夏の関ヶ原を自転車で巡るなら絶対に電動自転車をオススメする。普通自転車だと暑さで体力の消耗が半端ない。
・関ヶ原レンタルサイクルについて
https://www.sekigahara1600.com/spot/bicycle-rental.html
自転車で古戦場巡りへ
早速、自転車に飛び乗り「石田三成陣地」へ。
5分ほど走り到着。少し小高い丘を登り上まで来てみたが結構景色が良い。
当時は何も無いから東軍側もはっきりと見えていたのかなと思ったり。けど合戦当日は霧だったらしいから実際はどんな景色だったのかなと考えてみたりしてのんびりする。かつて大勢の人達が殺し合いをした場所だと思えないほどの長閑さだ。
展望デッキの様な場所からちょっと奥に行くと石碑があった。
景色を楽しんだあとはすぐ近くの「決戦地跡」へ。
石碑と説明書きがあるくらいでひっそりとしている。石田と徳川の旗がはためいていた。
時間も迫ってきていたので急いで古戦場記念館まで戻る。
関ヶ原古戦場記念館
予約した時に届いたメールを準備して館内でチケットを購入。大人1名500円。
名前をスタッフさんに伝えて館内で少し待機。
予約時間から少し経って館内に案内される。
館内では撮影できなかったので文字のみになるのをご了承頂きたい。
まずは関ヶ原合戦の概要映像を見る。
最後の方に入ってしまったのであまり良く見えなかったので、これから行く方には1番最初に入って良いポジションを取ることをオススメする。映像はスクリーンではなく円形の穴?を見下ろしなが見る形になるので場所取りは大事だ。
そこから映画館の様な場所に移動する。大きな音が鳴ったり揺れたりするので心配な方は別の席に案内をするとアナウンスがあった。
ここでの映像は、まるで自分が関ヶ原合戦に参加をしているかの様な臨場感を味わえる内容だった。音響が素晴らしくてそこらの映画館より良かった。
映像を見終わってからは展示ブースへ移動。ここも鎧や刀など貴重な資料が沢山あり見ていて飽きなかった。
意外に家族連れが多くて、歴史が好きな子供とかちょうど戦国時代の歴史を学校で勉強した小学生や中学生にはたまらない内容だろう。女性も多かった印象を受ける。
私は「戦国無双」のゲームが流行っていた頃に学生をしていた世代なので、なんだかんだ武将の名前は覚えていた。
関ヶ原古戦場記念館
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/
関ヶ原の史跡巡り
記念館を見たあとは自転車で引き続き史跡巡り。
まずは本多忠勝陣跡へ。
「どこにあるんだろう?」と思って探してしまうほど住宅地にあってビックリ。本多忠勝は戦国無双ではイケメンのキャラクターだった気がする。(多分)
続いては少し行ったところにある「不破関資料館」へ。
天下分け目の戦いのイメージが強い関ヶ原だが、大海人皇子と大友皇子が皇位を巡って戦った「壬申の乱」の舞台となった町でもあるという事をここに来て知った。
謀反を起こした者が逃げることが出来ない様に8世紀初めに東山道に不破関が設置され約100年間使われた。その内容を展示しているのがこの「不破関資料館」だ。
小さい資料館だが内容は充実している。
歴史の他に、日本の東西の文化の違いに関する展示もあってとても面白かった。東と西で出汁が変わるというのは知っていたが日本のどこが境目になっているかは今まで意識したことが無かったなと気付かされた。
関ヶ原を訪れる際は是非、こちらの資料館にも足を伸ばして頂きたい。
その後は東西の首塚を訪れたがここでは写真を撮るのは辞めておいた。沖縄やサイパンの戦跡でも何かと「感じて」しまう人間なので合掌をして直ぐに立ち去った。
最後に資料館横にある「徳川家康最後陣跡」を訪れて自転車を返却。
歩いて駅まで戻り荷物をピックアップ。東海道線に乗り西へ西へ進んだ。
まとめ
今回は関ヶ原を巡った内容を書き残した。
歴史好きにはもちろん、学生時代に習った関ヶ原合戦について理解を深めたい方や壬申の乱といったあまり知られていない歴史を知りたい方にも十分楽しめる場所だと思う。
今回は訪問が叶わなかったが「名古屋陸軍兵器補給廠関ヶ原分廠」も残っているので戦跡巡りが好きな方にもオススメだ。
訪れる際には是非、前の記事で書いた大垣グルメも楽しみながら関ヶ原で歴史を感じる旅をして頂きたいと思う。
終