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サガン鳥栖、冬の移籍市場予想(2022年)前編(移籍退団)

はじめに

  ここで断っておきますが、本文はあくまでも個人的な予想の範疇をでません。したがって、ここで書かれた内容に関して苦情や非難をぶつけられても一切ご返答しませんし、説明も致しません。また、移籍の噂や予想に対して抵抗がある方の閲覧はお勧めしません。よろしくお願いします。

参考データ

  参考にしたデータ・情報は主に『トランスファーマーケット(日本版)』『クラブとエージェントとの関係性(サガン鳥栖/2020秋編)』、『クラブとエージェントとの関係性(サガン鳥栖/2021年編)』から抽出しました。年俸に関しては見る資料によって幅があります。今回は『Jリーガー(サッカー選手)の年収・年俸』、『サカマネ.net』、『FOOTBALL TRIBE 【2021】J1リーグ全20クラブ、監督年俸ランキング』を参照しています。

予想について

  断っておきますが、多くの移籍情報の中から、独自の考察をしています。根拠に基づいた見解ではありませんので、ご注意ください。また、基本的にこのまま2022年シーズンも金明輝監督の体制が継続することが前提です。監督が変わる場合は状況が異なるので判断が難しくなります。

選手契約状況と移籍予想

サガン鳥栖の選手契約状況と2022年の移籍予想①

表の見方

  上の Excel の表は、サガン鳥栖在籍中の選手の契約状況および個人的移籍予想となります。項目は左から①背番号、②選手名、③ポジション、④年齢(2021年時点)、⑤生年月日、⑥年俸( 万円 ):緑文字はレンタル元での年棒、⑦市場価格( K€ )【赤文字は市場価格が 500 K€を超える選手】、⑧契約期間【赤背景は今年で契約期限が切れる選手、橙背景はレンタル中選手、青背景が複数年の契約選手】、⑨前所属、⑩鳥栖に移籍してきた時の状況、⑪ 2022 年の移籍予想【赤>橙>黄色>黄緑>緑の順で移籍の確立が高いと思ってください】となっています。※データに誤り、ミスがありましたらご連絡ください。

年棒について

  2種登録選手や特別指定選手は除外して考えます。勿論、監督もです。
表の合計額は 3 億 6920 万円となります。他のサイトを見渡しても、サガン鳥栖は 3 億2000 万円 ~ 3 億 5000 万円との予想が多いため、レンタル移籍中の選手の年俸を考慮すれば、おおよそ妥当なところかと思います。選手間ではあまり年俸の差がないのも、鳥栖の特徴かと思います。他クラブでは助っ人外国人に多額の年俸を払っていますが、鳥栖の外人選手は実にリーズナブルですね。2021年のJ1 リーグ 20 クラブの中での年俸総額は19位となっています。ちなみに 20 位は大分トリニータです。

市場価格について

  ざっくり言えば、「他クラブに在籍(契約)している選手を獲得するため必要となる移籍金等の推定価格」です。基本的に有名選手や活躍を見込まれた選手ならば複数年契約を結ぶことが多いため、契約期間を残して移籍を成功させるために必要となる価格と言い換えられます。実際に、複数年契約をしている選手はJリーグにそう多くはいないと思われますので、国内移籍ではそこまで重要視する価格ではないかと思ってます。むしろ海外クラブに移籍する場合には重要度は高まるのではないでしょうか。

契約期間について

  上記の表「サガン鳥栖の選手契約状況と2022年の移籍予想」を見ると、26 人中 17 人、実に 65.4 %の選手が今期末で契約が終了します(レンタルや2種・特別指定選手は除く)。しかも、主力選手のほとんどが該当しています。鳥栖の懐事情は誰しもが知る状況です。20代後半から30代の選手はレギュラークラスであれば年俸は数千万円ともなりますので、言葉は悪いですが、いつでも人件費を削って赤字負担を少なくさせるためには止むを得ないところかもしれません。
  一方で、ユース昇格組の若手選手や新規外国人選手は複数年での契約が多い傾向です。特に鳥栖ユースの選手は世代別代表に名を連ねることが多く、国際大会の舞台に立つことが多いため、既に海外から目を付けられていることが大半です。そうなると完全移籍となった場合、クラブは多額の外貨を得ることができます。そういった意味合いからも、ユース選手には長めの契約を結んでいることが伺えます。1つ例をあげれば、オーストリアの2部リーグに所属するFCヴァッカー・インスブルックのユースチームにレンタル移籍中の二田理央は、所属先はサガン鳥栖であり契約期間は2025年1月31日となっています。

サガン鳥栖の選手契約状況と2022年の移籍予想②

移籍予想

  傾向として『活躍しすぎた選手』には移籍オファーは殺到すると思われます。エドゥアルド、山下敬大、小屋松知哉らはその筆頭でしょう。その他では酒井宣福、仙頭啓矢、中野嘉大、ファン・ソッコ、朴一圭、樋口雄太なども複数の移籍オファーが届くと思われます。また、『活躍できずにベンチを温め続けた選手』も移籍する可能性は大きいと考えています。選手が出場機会を求め移籍をするパターンです。守田達弥、内田裕斗、和田凌、チコ、ドゥンガ、梁勇基らはこれに該当します。前者はJ1の上位クラブから、後者はJ2,3のカテゴリ―から(外国人選手は母国やその他ヨーロッパのリーグ)からオファーがあると推定します。
  現段階では、金明輝監督の続投が決まっていないため、非常に予想がしにくいですが、鳥栖で出場機会を得られていなかった選手の移籍は監督が続投であれば確率は上がるし、監督交代ならば活躍した選手の移籍の確立が高まるのは理にかなっているかと思います。レンタル、育成レンタルの選手も契約期限が切れる選手は移籍する可能性は高いと予想します。最大のネックは石井快征ですが、これも監督進退で大きく変化すると思ってます。

※移籍に関する、選手1人1人の細かいコメントはここでは載せていません。ご興味のある方はSNSでDMをいただければ、詳細の資料をお渡しします。

最後に

  サガン鳥栖は2021年シーズンで大きな飛躍を遂げました。しかし、サガン鳥栖同様に大きく変貌を遂げたクラブには浦和レッズ、アビスパ福岡があります。また、昨年からの継続でクラブを直実に強化している川崎フロンターレ、横浜F.マリノス、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸が。来年を見据えて強化をしてゆく鹿島アントラーズ、FC東京、柏レイソル、ガンバ大阪、セレッソ大阪なども上位進出を狙っています。J1はトップ川崎が一つ群を抜いていて、これを横浜FMが追随している状態です。それ以外は群雄割拠の戦国時代の様相を呈しています。
  移籍はJ1で戦い続けるための戦力補強であり、更には鳥栖というクラブの価値を上げる絶好の機会でもあります。今年は強化部・フロント含め、監督および選手がそれぞれ「サガン鳥栖」という価値を高めたといって良いでしょう。来年もこの価値を上げ続けることこそが「サガン鳥栖」の生き残る術(すべ)であるし、上位進出を目指している基盤となっていくと思います。

  次回『サガン鳥栖、冬の移籍市場予想(2022年)後編』では、個人的に獲得したいと思っている選手について、ご紹介したいと思っています。
ではまた。


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