私のiPhoneもしかして無料データ量無制限端末にできるのでは、、、、と思いやってみた?
思いつきでやってみたらできちゃった(ただし一年限定)ことを書いておきます。論文テイストにしてみました。ここで言っておきたいのは、noteがステマっぽくなるけれども私自身勤め先で言うと競合会社に含まれるよ、と言うことです。なのでリンクも載せません。一年限定で利用して、有料化or有事の際は解約すると決めて運用中です。あと何かあっても自己責任で。私だってメイン端末を犠牲にしているのだから。
アブスト−メイン回線を残したままiPhoneをデータ無制限
このnoteでは手持ちのiPhoneを使ってモバイル通信無制限無料化を狙い、実際にやってみた、という内容を書きました。何よりも重要視したのはメイン回線を残したままどのように通信無料・無制限を実現するかでした。結果的には一年限定であれば実現できそうでしたので、お試しで現在も運用中です。
背景−家族がシェアパックのデータを使いすぎるんじゃあ!
元々メイン回線とは独立した回線で通信したいと思っていました。というのも家族でシェアパックを使っているのですが、妹sがデータを使いすぎるため、家族で50GBというとんでもないデータ量を月末−5日くらいには使い尽くしており、何も悪いことをしていないのに低速通信を強いられる状況にかなり迷惑をしていました(これは周りに聞いた限りでもかなりのデータ量を確保しているセグメントに含まれるらしい、ほんとふざけんな)。加えて私の持っているメイン回線では特定の通勤区間で電波強度が弱い&トラ詰まりを起こす区間があるようで、多少なりともストレスを感じていたこともありました。
従来法ではサブ回線を持つ、という解決法をとる方が多いと思いますが、問題があります。まず一つにお金がかかること。これは回線を増やす以上仕方がないのですが、MVNO回線を使っても3GB 1000円強の料金を取られます。次に端末が増えること。メイン端末以外に端末を持ち歩くというのが意外とめんどくさく、結局サブ端末を持ち歩かなくなります。ほんとに。最後にメイン回線と同一キャリアだと結局トラ詰まりを起こすかもしれないこと。MVNOでも基地局はMNOのものを使っている以上、同一キャリアだとトラ詰まりを起こして快適な通信ができない可能性がありました。また全体トラフィックも制限を受ける以上、主要キャリア同様の快適な通信を担保できる保証もありません。
そこで理想として次の条件をあげ、いかにこれに近づけるかを考えました。
①料金がかからず、②端末を複数持ち歩かなくて良くて、③できればメイン回線と別キャリアで通信できること
メイン回線を変えては?という提案については、高校当時から使っている回線であり手続き慣れしていること、また現代において珍しく回線に愛着を持っているので却下です。
以降結果に移ります。
マテメソ−楽天回線とeSIM対応iPhone
今回用意したのは以下の通りです。
・楽天回線
こちらはたまたま楽天無料サポーターに当選したので持っていました。5月商用化に合わせて、商用プランに移行しました。「競合の助けになるのは癪だな」と思ってアンケート汚染がどこまでできるのか試していたのは内緒。
・eSIM対応iPhone
こちらも元々メイン端末で持っていました。SIMロック解除は忘れずに。
・PCかiPadのようにネットに繋げる端末
eSIMアクティベートのためにメイン端末とは別のスクリーンが必要になります。まあ持ってなければ、後述のQRをスクショでもしてコンビニでプリントしてください。
方法は以下の通り。
①楽天回線をeSIMで発行する
物理simで発行するとeSIM発行替えに3,000円+税がかかります。また2回線以上作成すると一年無料枠が1回線のみで、無料を満たせません。無駄金を払うのは癪です。
②iPadやPCなどでeSIMアクティベート用QRコードを表示する
私はeSIM発行を伴ったので、
申し込み履歴>該当履歴をタップ>QRコード表示
の手順で行きました。新規申し込みから入った方は自分で見つけてください。
③メイン端末でアクティベート
iPhoneだと
設定アプリ>モバイル通信>モバイル通信プランを追加>QR読み取り
で行けます。
④通信に関わる設定(主通信回線の選択やAPNなどなど)
いくつか設定が必要です。ここからは「設定アプリ>モバイル通信」から先の話をします
・LTE通信をオンにする(必須)「モバイル通信プラン>楽天回線をタップ」
「音声通話とデータ」の設定を「LTE、VoLTEオン」にします。というのも楽天回線は4G通信しかなくVoLTEオンでないと4G通信ができないようです。
・APN設定をする(必須)「モバイル通信プランの楽天回線をタップ>モバイルデータ通信ネットワーク」
ググると諸説出てきますが、私はこの設定で通信できています。IDパスワードも特に設定してません。
※2枚目の写真にある「インターネット共有」にAPN設定を入れないとテザリング利用ができないようです。
・楽天回線をデータ通信回線に設定(必須)「モバイルデータ通信>」
楽天回線にチェックが入っている状態にする。そうでないと結局メイン回線で通信してしまうため、今回の趣旨からは外れます。
・通信切り替えを許可する(任意)「モバイルデータ通信>」
これをオンにする事で楽天回線が圏外になってしまったとしてもメイン回線でデータ通信できる、かもしれません。(今まで圏外時をみていても切り替えされない様子を見るに、切り替え条件は違うかも)
⑤開通処理がなされるのを待つ
窓際など電波が入りそうな場所で開通されるのを待つ。今のところ(2020.4末)対応エリアはそう広くなく電波強度も十分ではないので気長に待つ。
結果−全ての条件をクリアした(ただし条件付き)
今回の試みで今ではメイン回線のデータを消費する事なく通信できています。
副回線の楽天モバイルがメインの通信回線として上に表示されている様子
また今回満たしたかった条件である
①料金がかからず、②端末を複数持ち歩かなくて良くて、③できればメイン回線と別キャリアで通信できること
を全て満たすことができました。ただし現在(2020.5初旬)の1年間無料を利用しているだけなので条件つき運用ではあることは認識ください。
考察と展望−一年後どうしよっかなあ
今回の取り組みによって、メイン回線を残したままデータ通信無制限・無料端末を生み出すことに成功し、著者のストレス低減の一助とすることができた。しかし課題を全て解決したわけではない。新規参入直後の楽天モバイルが本当にこの先安定運用を続けることができるのか。この点に関しては予測の範疇を超えていると認識しており、コメントすることができない。また一年後には約3000円の料金を支払うことになる予定であり、無料を維持することができない。代替法としてMVNOを利用して低料金での運用継続も考えられるが、この代替法にも、無料ではなく、かつデータ量が限られ、MVNO特有の混雑時間帯のトラ詰まりが生じる、といった課題が残される。今後は5Gの本格化に伴いMVNO含めてプラン再編が起こるであろう。現在でもデータ無制限プランを押し進める業界全体の動きもあり、また今後のモバイルデータの使い方にも大きな変化が訪れることが予想される。これら状況の変化に対応するためにもシェアパック解体まで含めて議論を進める必要があると著者は考える。