プラモデルとの再会
ファミコンなどのゲーム機がまだ発売されていなかった頃に子供時代を過ごした男子なら、みんな当然のようにプラモデルを作っていた。
そんな時代、自分も御多分に洩れずその口だった。
作るプラモのジャンルはバラバラ。
戦車・車・飛行機・サンダーバードの基地など「カッコいい」と思ったものをお小遣いで買って作っていた記憶がある。(サンダーバードの基地は高かったので買ってもらったのだと思う)
組み立てるのが楽しくて色は塗っていなかったし、動くものの方が好きでクルマはマブチモーターと電池で走らせていた。
中学生になってからは全く作らなくなった。
オーディオ製品が好き(好きなだけで買えなかったが)だった。
カセットテープが全盛期。カセットデッキもメカメカしくて好きだったと思う。(多分モーターで動くからだ)
丁度ガンダムがテレビで放映されガンプラが大ブームになったが、特に興味は湧かなかった。(多分モーターで動かなかったからだ)
その後の学生時代もプラモとは縁がなく、すっかり忘れていた。
社会人になってから何年かして、スピーカーやアンプを見に大型電気店に行った。
大型電気店にはオモチャのコーナーがあって、プラモデルも沢山並んでいた。
本当に沢山。
田舎の模型屋でしかプラモを買ったことがなかったので圧倒された。
子ども時代にここに来ていたら目移りして大変なことになっていただろう。
「何か作ろうかなぁ」と思った。なんとなく気が向いたのだと思う。
完成しても場所を取らないものがいい。
飛行機は翼があるし、船は長さがある。
車なら四角で場所を取らなそう。
スケールも主流の1/24ではなく1/32と小さいものがいい。
それで選んだ。スバル360。
1000円もしなかった気がする。
ふとしたことからプラモデル(主にカーモデル)にハマることになった。