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【JBS】会社員のブルーオーシャン戦略について考えてみる (2024/9/28 #90)
voicyの木下斉さんによるジブン株式会社ビジネススクール(JBS)、課題図書として『ブルーオーシャン戦略』が出ていたので読んでみました。
QBハウスにみるブルーオーシャン戦略
企業が他社との競合にさらされず、新たな市場をつくって高利益を継続的に上げていく方法がブルーオーシャン戦略。
そのカギはバリユー・カーブを使ったメリハリのある戦略キャンバスを描くこと。
その業界における価値要素のうち、自社がどこに特に力を入れているのかを明らかにするフレームワークです。
戦略キャンバスを描いてみて、他社と差別化しているポイントが無いとすると「レッドオーシャン」に突入している状態です。
そこから「ブルーオーシャン」を目指すには、一般に重要視されている価値要素から「何かを取り除く・減らす」ことが求められる一方「何かを創造する・増やす」ことも求められます。
1,000円カットで有名になったQBハウス(今は1,350円らしいですね)は、一般的な理髪店が行っている各種サービスやヘアトリートメントを簡素化する一方、カット時間・待ち時間の短縮といった価値を強化し、何より「低価格」という価値提供を行って業績を伸ばしてきました。
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出典:『ブルーオーシャン戦略』
会社員にも戦略キャンバスを当てはめると?
キャリアの段階ごとに身につけるべきスキルを明示化している組織も多いのではないでしょうか。私の勤めている会社でも、部門ごとに設定されています。
厚生労働省が「職業能力評価シート」なるものを公表しており、こんなイメージです。
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会社に所属していると、基本的にはこういったチェックリストに書いてあるものを身につけながらステップアップしていきます。
が、みんながチェックリストを満たそうとすればするほど、会社側からみると代わりがききやすくなるという側面もあります。
会社側からみれば欠員が出てもカバーしやすくなるので、そのようにしたいのは当然ではありますが、社員側からすると差別化しにくい状況となり、社内でレッドオーシャンになっていくともいえそうです。
厚労省の能力評価シートから適当に引っ張って戦略キャンバスを描いてみましたが、例えばこんな感じの人が多い会社だったとすると、中にいる人はどのようにブルーオーシャンを切り開くと良いのか、自分なりに考えてみました。
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チェックリストに載ってない分野にも首をつっこんでみる
最新のテクノロジーはチェックリストに反映されてない
チェックリストはその組織ごとの状況に応じ、それなりに時間をかけて作成し、大幅な改定は頻繁に行われていないのではないでしょうか?
他方で世の中のテクノロジー側の変化スピードは早く、身に着けておくと差別化できるものというのが日々出てきます。
Chatgptのような生成型AIも色んなところで目にするようになってきましたが、日常使いしている人は会社の中でも多くない印象です。
そのような状態で業務に活用できれば「新しいテクノロジーに明るい人」という特徴が立ち、会社内でも目立つ存在になるかもしれません。
釣りバカ日誌のハマちゃんもブルーオーシャン会社員?
釣りバカ日誌という映画がありますが、主人公の浜崎伝助(通称ハマちゃん)は「仕事より釣りに情熱を注ぐサラリーマン」。
が、どういう訳か仕事の成果もあげてきます。
これについてChatgptに要因を聞いてみました(笑)
人柄の良さと人間関係の構築:
ハマちゃんは非常にフレンドリーで社交的な性格です。そのため、仕事の取引先や関係者とすぐに打ち解けて、良好な人間関係を築くことが得意です。この人柄の良さが、意外なところで仕事にプラスの影響を与え、取引先との信頼関係を築くことでビジネスの成功に繋がっています。
釣りを通じた交流:
彼の釣り好きが仕事に役立つこともあります。ハマちゃんは釣りを通して、取引先の社長やビジネスパートナーと親しくなることが多々あります。釣りという共通の趣味がビジネス上の距離を縮め、契約や取引を円滑に進める一助となっています。
自然体でいること:
ハマちゃんの魅力は、飾らず自然体でいることにあります。彼は無理にビジネスライクな態度を取ることなく、素直な人柄で相手に接します。この自然さがかえって相手の心を動かし、好感を持たれる結果に繋がるのです。
結果的に貢献:
彼自身は仕事より釣りを優先するため、上司や同僚にとっては頭痛の種になることもありますが、最終的には彼の行動が不思議な形でビジネスに好影響を与えることが多いです。取引先との距離を縮めたり、予想外のトラブルを人脈で解決したりすることで、仕事に成果を上げています。
釣りを通じてのコミュニケーション力の高さ、そして謎の人脈形成で業績につなげてくるわけです。戦略キャンバスとすると、下記の感じでしょうか。
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(映画を見たわけでないので、イメージです笑)
釣りバカになれば良い、というわけではないものの、会社外で培ったことが本業で活きてくるという事は、自分の身の回りを見ても感じるところです。なんとなくスポーツ系の経歴などを活かしている人が多い印象です。
なお、業務に必要なスキルを身に着けていることは当然必須です。
QBハウスが新しい価値を提供したと言っても、髪を切れなければ仕事は成り立ちません・・・。最低限必要なスキルは身に着けたうえで、どうブルーオーシャンを切り拓くのかを考えると良いでしょう。
身の置き場を変えると、メリハリが出るケースも
別の視点では、同じ会社・業界内だとスキルが似通ってレッドオーシャンに突入していても、別の会社・業界にもっていくとメリハリが出るというケースもあり得ます。
士業もレッドオーシャンという話を耳にしますが、事業会社にいると契約交渉の複雑化・リスク管理の重要度が高まっています。
その点では従来型の弁護士ではレッドオーシャンであっても、企業内弁護士としてはニーズが多い、ということがありそうです。
士業のような資格を持っていない人であっても、本業と別の場所に行ってみることで「あれ、自分ってこういう場所でも貢献できるんだ」という体験ができるケースもあります。
その辺の経験は過去の記事で書いていましたので、ご興味ありましたら参照してみてください。
ということでブルーオーシャン戦略を読んでみて、「会社員のブルーオーシャン戦略」について考えてみました。
どなたかの参考になりましたら幸いです!
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