ついにRugられた。Pumaの逃げ足は伊達じゃない
新作戦
前回の記事でステーブルコインを預けてもdeposit feeというリスクがあることを痛感。
そもそもそんなに大金を預けていないのでFarmを開始するために預け口を開放したり、預け入れをしたり、引き出したり、他のトークンに交換したりなどなどの手続きが増えれば増えるほどその度にガス代(手数料)が更にかかってくる。
一回一回は10円20円程度だけど少額投資だと無視できなくなってくる。
そこでいくつか戦法を考えましたが
ファーミング開始前はかなりの値動きをして、大体ファーミング直前が高値になっていることが多い。ファーミング数時間前の比較的安値と思われるところでトークンを買って、ファーミング開始前の高値で売ってしまえば良い
つまりファーミング前売買差益作戦
これだとトークンの売買しかガス代がかからず、しかも詐欺のようなプロジェクトだったとしてもそのプロジェクトと直接関わらないので不正に引き出されたりといったリスクもない。これはいい作戦、と一人でとらぬ狸の皮算用をはじめました。
Puma Swapとの出会い
世間はゴールデンウィーク中ですが仕事(デスクワーク)がある日にPCに向かいながら候補を探していました。
おりしもその前ぐらいにパンサースワップ(今もそれなりに健在)というネコ科動物系もあり、ジャガースワップというのもあったりしました。
その流れで「Puma Swap」という新たなものが来たので、これも2匹目、3匹目のドジョウを狙えるのではと期待してテレグラムやツイッターをチェックしました。
「今日の18時頃にファーミング開始、実際の利率などは開始6時間前である昼頃に公開」と書いているではないか。
これは利率公開とともに値段が一気に上る可能性もあり、ファーム直前にも上がる可能性があるという2回チャンスがある仕組み。逃す手はない、と1PUMA=8ドルくらいのときにイン。
異変の前触れ
チャートを眺めつつお昼ごはんを食べて、そろそろ利率発表かなーと思っていたけれどもファームのサイトが更新されていない。
?と思ってテレグラムを覗くとファーム3時間前に公開だと言っている。「あれー?確かに6時間前と書いてあったのになー、まぁ待つか。」
と呑気に他の新台などを見てました。
2時間ぐらいたったところでテレグラムは利率が発表されないことに不安を感じたホルダー達が「利率発表はまだか」コールが出てきました。
テレグラム上で投票があり「利率発表を早めるべき」と「そのままで」という選択肢があり発表を早めるべきが大勢でした。
まぁ利率を見てから考えればいいしファームが始まるまでは暴落はしないのでまだまだ余裕だろうと考えていました、その時は。
しばらくして利率が発表されました。そこでびっくりしたのがすべてのdeposit feeが0%。
ありえない、、、そんなことしたら誰もPUMAを買うリスクなんか取らないじゃないか。他の通貨を預けて利息として受け取ったPUMAは売られていくだけじゃないか。どうしよう、すぐに売ったほうがいいか
と悩みました。しかし事態はそれどころではなかったのです。
予想外の前倒し
チャートを見ていくと価格が下がっていく。deposit feeが0であることで手放す人がいるのはわかるがファームに期待してまだ持っている人はいるはず。それにしてもこの下落はおかしい、売りの量が半端ない。
そう思っていてテレグラムをまた見るとなんと、、、
時間前なのに利率発表とともにファーミングが開始していた
のである。そりゃ利息を受け取った人間、結果から言うと運営なども売りまくるに決まっている。
こりゃ暴落に歯止めがかかるわけがない、と肚をくくって1PUMA=3ドル弱でなんとか売り抜け(スリッページで不成立になんどかなりながら)。半値以下で離脱となりました。
テレグラムには怨嗟の嵐、「なぜ価格が暴落しているんだ?」「ファームが開始しているぞ」「なんで運営そんなことした?」「(運営)だって皆が早めろっていったからー」「buy the dip!!(今が底値だ買え!の意)」などなど。
こりゃ無いわー、と思ってテレグラムに初書き込みをして恨み言を書き込んだ。英語で。和訳すると「皆は利率の発表を早めろと言ってたわけでファーミングを早めろとは誰も望んでいなかった、こんな信用できない運営のトークンなんかもう買わないぞ」
1分も経たないうちに書き込みは削除されて書き込みできないようにbanされました(泣)。
その後
まぁ購入金額の半値ぐらいで売れたのは関わった人のなかではまだマシな方だったのかもしれません。
その日のうちにサイトは消滅、ツイッターも消滅、全て持ち逃げ、いわゆるRug-Pullというやつになりました。
通常ファーミングで通貨を預ける際にはapproveというのをしますがそれをしてしまうと悪意があれば預けた側のウォレットから預けた以上のものを引き抜くことができてしまいます。むしろステーブルコインのペアなどをdeposit fee 0%にしていたのはそれを狙っていたのでは無いかと推測されます。そういった追加被害を受けた人もいるでしょう。
Rug-Pull, Exploitなど魔界は魔界と言われるだけのリスクがあります。
今回の教訓
1.情報があまり出されていない時に期待だけで手を出すと火傷する
2.色々事情があるかもしれないが予定がコロコロ変わるようなものは絶対信用してはいけない
3.値動きが怪しければまず離脱してから調べると傷が浅くて済む
次回は「これは自業自得だがとてもアンラッキー、メビウス」