損益分岐点に興味がないという商売人失格の私 #31
自分は商売人じゃないと心底思います。
タイトルの発言は、価値を提供できていない逃げの姿勢でもあるかもしれないです。
もしかしたら、お金をもらう責任を負いたくないからかもしれない。
でも、やっぱり商品やサービスに値段を決める作業が苦痛なのです。
理由は一つ。
物の価値は人それぞれだから。
快くお金を払う人が損をする
学生時代に電気店でバイトしていた時、とあるメーカーのプリンターを担当していました。
もちろん、すんなりと即決してくれるお客様もいれば、他のメーカーと比べて渋るお客様もいます。
後者の方には、インクや写真用紙などの販促品で揺さぶりをかけます。
この商品いいねとすぐに決めてくれる人は定価で、渋る人には割引したり、販促品をあげたりするのです。
この仕組みがどうも納得いきませんでした。
なので、私は即決した方にも販促品をあげ、渋る人にはなるべく接客だけで買ってもらえるようにしました。
この判断がバイトという立場で正しかったのかはわかりません。
飲み会の金額は満足度が全然違う
私のお酒の飲み方は、何を飲むかではなく、誰と飲むかです。
タダでどんなにおいしいお酒を飲んでも、接待のような気を遣う場所は全然楽しくないですし、安居酒屋で1万円払っても最高に楽しかったと思う飲み会もあります。
お店はどういう人にどう提供するかを一生懸命考えているんでしょうが、少なくとも私にとってはあまり関係ありません。
楽しい仲間さえいれば、家で缶ビールでもいいのです。
だから、自分が店側の人間に立ったとしても、食事や内装に価値を感じる人にどう値段設定すればいいか想像ができないのです。。。
自分が飯を食えるかどうか
私が商品の値段設定をするとき、基準は「自分が飯を食えるかどうか」です。
人の価値観を読み取ることが苦手なので、そうせざるを得ないのです。
ブランディング、市場価値、デザイン、それなりの知識はある方だと思います。やろうと思えば適正価格の理論を並べることはできます。
でも、やはり性に合わないのです。。。
私が将来、自宅の一部で原価バーを開きたいのもそういう背景があります。
お金より大切なものをいくつも持っている人生でありたいです。