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獲得する側から獲得される側になる

#101

FA 宣言の大山が阪神に残留した。
虎党の本心としては戦力ダウンは免れたし、
ライバル球団への流出の危機も回避できた。
反面、巨人・大山も見てみたかった。
なんなら、大山 FA 残留のムーブからの
岡本のメジャーではなく阪神へ電撃入団。
妄想のシナリオを期待している自分もいる。
落ち着くところに落ち着いて
刺激のない予定調和は少し物足りない。
移籍が実現すれば江川⇄小林以来の衝撃だ。
かつては FA 移籍ではなくトレードだった。
自分の意志ではなく球団の思惑の末の放出。
放出なんて言われて負のイメージしかないが
江夏も田淵もトレードされなければ
優勝を経験することはなかった。
虎一筋の生え抜きの藤田平は日本一になる
前年に現役引退していることを思うと、
野球人生として何がベストなのかわからない。
そこには人間味あふれるドラマを生み、
ドラマチックなストーリーがあった。
当事者にとって理不尽なことであっても
プロ野球をエンタメとして位置づければ、
主力の大型トレードはインパクトがあって
掛布⇄門田の飛ばし記事を見てワクワクした。
スポーツ紙の根拠のないデマは大歓迎で
昭和世代は憶測記事を楽しむ術を知っている。
通勤通学していたスマホがなかった時代、
僕は夕刊紙の見出しに釣られて煽られて
プロレスの試合の結果が知りたくて
大スポを日常的に衝動買いしていたのだが、
大スポ読者にはデマに対する免疫がある。
時代はネット記事の流し読みに変わっただけだ。
大山の決断は尊重すべきことであるし、
巨人移籍となれば戦力ダウンどころではない。
それでも、虎党としてうれしかったのは
自前の生え抜きの4番が評価されたことにある。
戦力の補強のために獲得するばかりだった球団が
獲得される側として求められる球団になった。
つまり、チーム戦略としての成功を意味し、
令和の虎はかつての弱小球団ではないのである。

今週の虎党の呟き😊

来年オフは虎党・岡本の入団 お待ちしています。



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