昭和のお茶の間は毎日贅沢野球三昧
#70
巨人戦は日テレ系で全試合生中継していたが、
偶然なのか意図的なのか虎の攻撃はカットされ、
CM 明けにはなんとなく逆転されていたりする。
挙句、9時になると「試合の途中ですが……」と
いいとこなしの敗色濃厚ムードで打ち切られるが
地上波中継無双のサンテレビは、
いかなるときも試合終了まで完全中継。
敗色濃厚からのサンテレビ→読売テレビで
G のボロ負けを確認するとストレスは軽減。
虎のもしかしたらの逆転を密かに期待し、
ちょいちょいサンテレビにチャンネルを合わせ、
「逆転しとる」と、余裕をかます。
当たり前のように地上波中継を楽しみ、
虎が勝つより G が負けると歓喜する。
そんな歪んだ昭和の日常が懐かしい。
なんやかやで虎党もG 党も呉越同舟。
野球ファンは毎日がゴールデンタイムだった。
土曜日は午前中(半ドン)で学校が終わって
吉本新喜劇を見ながら昼ごはんを食べる。
14時からは少年野球の練習に出かけて夕方、
帰宅するとカンテレの阪急、近鉄、南海による
在阪私鉄3球団のデーゲームをなんとなく観戦。
怒涛のゴールデンタイムに突入する。
『まんが日本昔話』→ 『クイズダービー』→
『8時だョ! 全員集合』→『Gメン'75』
今と違って TBS は最高でーす。
楽しい夜が続く。
金曜8時は『ワールドプロレスリング』に
『太陽にほえろ!』『3年B組金八先生』も参戦。
「闘いのワンダーランド」に引きずり込まれる。
お茶の間はチャンネル争いが絶えず、
しあわせいっぱいお腹いっぱい贅沢だったな。
今はスマホでサクサクいつでも見たいときに
一人で動画が見られる時代になったけれど、
まさか、東京ドームの巨人戦の中継がなくなって
見られなくなってストレスになるとはなぁ。
お茶の間もテレビもチャンネル争いもなくなって
寂しいなぁ、昭和はいいなぁ、よかったなぁ。
なんとかならんか、令和。
今週の虎党の呟き😫
スマホがなくてもテレビがあればしあわせ。