【自己紹介】星野リゾートのマーケター、夢を叶えて（社命で？）北の大地で牛を飼う
はじめまして。
宮武宏臣（みやたけひろおみ）と申します。
北海道の星野リゾートトマムで「ファーム星野」という農業プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めております。
簡単にこれまでの経歴や現在に至る背景を紹介します。
生まれは大阪で、年齢は40代中盤になります。
大学は自然溢れる環境に憧れ、長野県にある信州大学へ。
農学部で農業土木を専攻、ラグビー部に所属し、ラーメン屋でのバイトにと、バランスよく打ち込むごくごく普通の大学生だったと思います。
長野県が気に入っていたのもあり、そのまま県内企業である星野リゾートに2002年に入社しました。
当時は星野リゾートもまだまだ全国展開前で、運営施設は軽井沢とお隣山梨県の小渕沢（後のリゾナーレ八ヶ岳）くらいで、当時の私にとってはIターン（アイターン）就職的な選択でした。
入社後は、いろいろな職種を経験しました。
OJTでは現在の「星のや 軽井沢」の前身である「星野温泉ホテル」で働き、入社2年目は「ホテルブレストンコート」でのブライダル業務に従事、3年目には星野佳路代表のアシスタントを務めました。
当時の代表アシスタントの大切な業務に、毎月行われる社員のお誕生日会の司会業務がありました。今思えば牧歌的な時代でした。
（※今現在、星野リゾートでは会社のイベントとしてのお誕生日会は開催されておりません。）
その頃には新たな運営施設に福島県の「磐梯山温泉ホテル」、北海道の「トマム」が加わり、毎月の様に代表とそれらの施設で会議を行い、夜にはお誕生会を行うという日々の中で、司会の腕は磨かれていきました。
20年近くのブランクはありますが、未だにビンゴの司会には自信があります。
話が横道に逸れましたが、ビンゴの司会の腕前はその後活かされる事は無く、主に東京で、旅行会社を立ち上げたり、自社予約システムを作ったり、創業100周年記念事業「100 TRIP STORIES」では世界の若者100人と個別にコンタクトを取り旅の手配をしたり、オフィスワーカーとしてのキャリアを積み上げていきます。
直近の肩書は「マーケティングユニット IT戦略担当」でした。
その時々の仕事を楽しみ、ちょっと苦しみ、充実した東京ライフを満喫していた2016年のある日、東京オフィスで席を近くにする同期入社のYさんがこんな話を切り出してきました。
「Sさんが農業プロジェクトの担当者を探してるらしいよ」
持つべきものは同期。
「いつか、農業リゾートみたいなの作りたいんだよね」
とか、入社直後によくあった同期の飲み会で私が熱っぽく語った"甘酸っぱいヤツ"を、Yさんは記憶してくれていた様です。
これは行動あるのみと、Sさんに即アポを取り、翌日には面談。
農業の観光資源としての可能性、今後さらに農家の担い手は減り、観光が農業を盛り上げ、農業が観光を盛り上げる関係になっていかなくてはならない、など話は盛り上がりました。
Sさんの話が終わるやいなや（むしろちょっと食い気味に）、
私「ぜひ、その仕事をやらせてください！！」
Sさん「じゃあ、トマム（北海道）で牛飼える？」
私「…….(牛？）」
想像の斜め上のオファーでしたww
まず第一に、転勤が伴うのね。。。
漠然と東京を拠点になんらか農業に関わるのではと甘い考えであった事。
第二に、まさかの畜産！！
私が学んだ農業とは畑であり田んぼであって、畜産は全くの門外漢であった事。
私「…一応、家族に相談してみます。。」
と、残しその場を退室。
帰りの地下鉄内でじっくり考えました。
マンションは買ったばっかりだけど、妻は正社員の仕事を辞めなきぇいけないだろうけれど、2人の子供の進路もあるけれど、でも夢を叶えるのは今なのかもしれない。
牛は私にとって未知なる生物だけど、幸いにも動物好きの母の元で育ち、動物に対する免疫力はやや高い自信もあり、大学の同期に酪農家もいたので、
"ま、そこは大丈夫かな"
と思い、自分の気持ちはあっさり固まりました。
あとは、家族の合意を得るのみ。
その夜、妻にトマムでの農業プロジェクトの事、ぜひその仕事に挑戦したい事、それには転勤が伴う事を打ち明けました。
妻「いいじゃん！北海道楽しそう！！」
と、あっさり合意を得、宮武家の北海道移住は決定しました。（当時子供は6歳と2歳の未就学児だったので選挙権はなし）
翌日Sさんには「是非、先日の話やらせてください」とメールしました。
かくして、「マーケティングユニット IT戦略担当」なる肩書の男が北海道に移住し、牛を飼う事になりました。
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前段が長くなりましたが、今後こちらのnoteでは、私が担当する「ファーム星野」の事であったり、牛の事、乳製品を作る事、農業の事、観光の事、北海道に移住する事、趣味の事など、個人の見解で気ままに綴っていきたいと思います。
「♡」でテンション上がって頑張れるタイプなので、ぜひ宜しくお願い致します。
星野リゾート・トマム公式HPでは「A Farmer's Diary」というファーム星野の日々の活動を紹介するブログも担当しております。
ぜひ、そちらもご覧いただきたいです。
頑張って更新します。
宜しくお願い致します。