【備忘】M365の転送設定まとめと転送禁止設定
公開日:2021/8/27
世はコロナ。ちょっとだいぶ更新サボってました。
はじめに
M365で社外にメールを自動転送したいなって時あると思うのですが、その転送を禁止する新しい設定「送信迷惑メール フィルター ポリシー」がだいぶ前に実装されました。転送って設定できるところいろいろあるし (ユーザーも設定できるしね)、ForwardingAddress と ForwardingSmtpAddress があってよくわからなかったりするし、そのうえ転送を制限する設定もいくつかあるので、良くこんがらがります。
それについて わかりやすく まとまっているブログ記事ができていることを見つけたのでメモ ↓ ↓ ↓ (今更ですが汗
「大要」のところの一覧表 素敵。
転送設定方法についてメモ
大まかに言って4つ。設定 / 確認方法、コメント事項をメモ。
・Outlook の仕分けルールを使用した転送
・OWA の転送設定 (ForwardingSmtpAddress) を使用した転送
・管理者が EAC で設定した転送 (ForwardingAddress)
・Power Automate (旧 Microsoft Flow) を使用して自動転送を設定
Outlook の仕分けルールを使用した転送
設定方法:
デスクトップ版 Outlook / Outlook on the web で仕分けルールとして転送のルールを設定。
確認方法:
Exchange Onlineであれば、「Get-InboxRule」にて仕分けルールを引っ張ってくることが可能。「ForwardTo」「ForwardAsAttachmentTo」に転送先が入ってる。
その他メモ:転送メールには [X-MS-Exchange-Inbox-Rules-Loop] ヘッダーが付与される。
OWA の転送設定 (ForwardingSmtpAddress) を使用した転送
設定方法:
Outlook on the web (ユーザー操作) と Microsoft 365 管理センター (管理者操作) で設定可能
Outlook on the web の 設定の中のここ。
Microsoft 365 管理センターでは、ユーザーを開いて、[メール] タブの [メール転送] のところ。
確認方法:
「Get-Mailbox」コマンドの結果で、「ForwardingSmtpAddress」の値を見る。「DeliverToMailboxAndForward」が「$true」だとExOの受信トレイにもメールが残り、転送もされる。
ちなみに、「ForwardingSmtpAddress」と「ForwardingAddress」両方設定すると、「ForwardingAddress」が優先。
その他メモ:転送メールには [X-MS-Exchange-Inbox-Rules-Loop] ヘッダーが付与される。
管理者が EAC で設定した転送 (ForwardingAddress)
設定方法:
Exchange Online 管理センターにて該当のメールボックスを開いて [メールボックスの機能] > [メールフロー] の [配信オプション] で設定。
確認方法:
「Get-Mailbox」コマンドの結果で、「ForwardingAddress」の値を見る。「DeliverToMailboxAndForward」が「$true」だとExOの受信トレイにもメールが残り、転送もされる。
ちなみに、「ForwardingSmtpAddress」と「ForwardingAddress」両方設定すると、「ForwardingAddress」が優先。
その他メモ:転送メールには [Resent-From] ヘッダーが付与される。
Power Automate (旧 Microsoft Flow) を使用して自動転送を設定
ExOとはちょっと違うし設定方法はいいや。
設定されていることを管理者が確認できる方法あるのかしら…? Outlook コネクタで転送されるメールには独自のヘッダーが付くようなので、メールフロールールで拾ってなんやかんやするって感じですね。
どの制限設定 が どの転送設定に対して働くか
↓ ↓ ↓「大要」のところの一覧表をみるべし。
上記 本文内にリンクありますが、Automate の Outlook コネクタによる転送を止めるには ↓ 。独自のヘッダーが付くようなので、それを拾うということですね。
以上、備忘。