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『北九州市議海外視察訴訟の経過』

資料提供:市民オンブズマン北九州

1)視察・費用支出の経緯                                                  (1)北九州市議会は『議会の海外視察に関する申し合わせ』で視察回数及び視察地域について『4年間の任期中に平成29年度及び平成31年度の2回行うものとして、平成29年度は『Aブロック』すなわちヨーロッパ・中東・アフリカ)とすることが会派で合意が存在していた。          
この申し合わせ事項に基づき、本件視察は平成29年度5月に視察目的を『環境施策』等として、視察団の結成及び打ち合わせが開かれ、以降平成30年6月までの間、合計5回の打合せ会が開催された。            参加議員からは視察先に関する要望がなかったために、旅行取扱業者の選定を『業者案方式』により行い、平成29年8月9日までにJTB社が選定を受けたため、同社において具体的な視察先を提案した。            (2)経緯は不明であるが、平成29年度内に視察は実施されず、平成30年度に入った後再度旅行取扱業社選定のための企画コンペを行い、再度JTB社が選定を受けた。平成30年6月1日、北九州市とJTB社との間で『平成30年度北九州市議会海外視察に関わる搭乗・通訳等業務委託』に関する契約が締結された。平成30年6月4日、8名の市議を派遣議員とする議員派遣請求書が本件視察団から本市議会議長宛に提出され、その後派遣が決定された。  (3)本件視察は、市議8名の他市職員2名、JTB社の搭乗員が同行し、 現地ではガイド兼通訳担当者2名を伴い平成30年6月24日から7月1日まで 実施される                             主な視察先として、以下のとおりである                6月25日 スペイン・マドリード市において              マドリード市役所                       CECRE(再生可能エネルギー制御センター)             

6月26日 スペイン・バルセロナ市において          NTTEurope Limited Spain バルセオなオフィス            6月29日 フィンランド・ヘルシンキ市において            リネコチ財団(知的・発達障害者のための専門的サービスを提供する組織)                                自閉症財団                             8月30日 フィンランド・ヘルシンキ市において            ケーブルファクトリー                      (4)平成30年9月10日、北九州市議会は、井上秀作議長名で『公務出張中の日中の飲酒を禁止する通知』を出した。              平成30年10月5日 フジテレビで視察中の飲酒・買い物の様子が放映され、放映後、1週間で市へ500件以上の苦情があった。        平成30年11月16日、市民オンブズマン北九州は住民監査請求を提出した 上記海外視察は実質的に観光旅行に他ならないとして、海外視察のために支出された公金の返還を求めて提訴した。                平成31年1月10日 住民監査請求棄却の結果がでた           平成31年2月8日 福岡地方裁判所に『北九州市議海外視察費用返還』を求めて住民訴訟を提起した                       
市民オンブズマン北九州代表及び市民会員・7人の弁護士団で 
     令和元年5月8日 福岡地方裁判所で第1回口頭弁論開催される      原告:市民オンブズマン北九州代表及び市民会員・弁護士団       被告:北橋健治北九州市長 北九州市側2名弁護士・北九州市職員2名  令和元年7月8日14時 第2回口頭弁論開催された           令和元年9月18日16時 第3回口頭弁論開催された           令和元年11月7日11時 第4回口頭弁論開催された           令和2年1月20日13時 第5回口頭弁論開催された           被告:弁護士1名・北九州職員3名                  原告:市民オンブズマン北九州代表及び市民4名・2名弁護士団     被告側弁護士は書類を準備するのに時間を必要とすると主張       令和2年3月20日13時 第6回口頭弁論開催される

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