HONDA CT125 ハンターカブ
1. はじめに
- 概要
キャンプにハマった流れで、50歳で 小型二輪AT限定免許を取得してハンターカブに乗り始めた男の記録。
- バイクに乗り始めたきっかけ
高校の頃に50ccのスクーターに乗ってた。校則違反なのでいろいろあってそのうち乗れなくなった。バカガキだった。
就職して、客先に行くのに車が必要だからと運転免許を取得。
自分の車は買えなかったけど、営業車を乗り回してた。よく高速飛ばして成田に行ってたのを覚えてる。
転職して都心に住むようになってからも、車にそれほど興味がない俺には、車体価格のローン月額より駐車場代の方が高いようなところでは馬鹿馬鹿しくて買えなかった。買う必要が全くないほど公共交通機関が充実してるし。それに、都心は怖くて走れない。
バイクに慣れた今でも、走り方がよくわからない道がある。赤坂とか新宿大ガードのとことか。都心は道を覚えないと走れない。
36歳くらいに、遅いだろって年齢になってロードバイクにハマった。禁煙して健康に目覚めた。
輪行で電車に乗るのはなかなかのストレスなので、車にチャリを積んで走れるところまで行きたいと思ったものの、ロードバイクのために車と駐車場代を出すほどの稼ぎは無く、そのうち膝を痛めて終了。
膝はランニングで痛めた。ランニングしてなきゃ今もチャリに乗れていたのかも知れない。
チャリで海岸沿いを走るのが好きだった。もし膝がダメになったらバイクを買ってまた来ようと思った。しかしまだ行けてない。
その後、キャンプにハマる。公共交通機関を利用した徒歩キャンプだったが、駅チカじゃなくて奥地に行けるツーリングキャンプの方がいろいろ良さそうだと思い、免許を取ってバイクを購入することを決意。
2. バイクの概要
- バイクのブランドとモデル
HONDA CT125 ハンターカブ。
JA55って型番のマットフレスコブラウン。
納車の直前にJA65が発表された。ありがち。
- バイクのスペックと特徴
特徴は125cc。4速トランスミッションは自動遠心クラッチ。つまりギアをガチャガチャ変えられるけどクラッチという面倒な操作は要らないよというやつ。なので小型二輪AT限定免許で乗れる。
軽量だけどパワーがある。坂道も余裕で林道も走れる。積載能力が高い。
とにかく燃費がいい。カブのエンジンは一生壊れないという都市伝説がある。
カスタムパーツが豊富。
- 購入の経緯と選んだ理由
昔、ウェブニュースを見ててたまたま目に入ったニュース記事で見た、クロスカブの、風防が無いスタイルにグッと来て、漠然と欲しいなあとは思ってた。しかしなかなかのお値段だったのでスルー。他にもいろいろカッコよくて速いバイクはたくさんあるのになぜかカブに惹かれる。
キャンプにハマったものの、車がなく、徒歩で行けるキャンプ場しか行けない。
徒歩で行けない奥地のキャンプ場の方が静かに過ごせるかなあと、深夜までうるさいお子様の声を聞きながら考えた。
ハンターカブが発売されて2年、YouTubeでキャンプに行くならハンターカブ、みたいな動画がたくさんあった。
納車に半年かかるという情報もあり、教習所に入校する前にバイク屋に行って予約した。
ハンターカブしか眼中になかったので普通二輪にもMTにも惑わされず、小型二輪AT限定免許を取りに教習所に入校。
ペーパードライバーだけど一応普通免許を所持している。最短2日で小型免許が取得できるとウェブサイトには書いてあったが、実際はコロナによるバイクブームで教習予約が取れなくて2カ月くらい通えなかった。最短2日なんて無理で、平日はあまり入れなかったのともあり、教習開始から卒検まで2カ月かかった。
俺もコロナのキャンプブーム、バイクブームにもろに乗っかっちゃってたので文句言える筋合いではないが。
しかも、卒検で一本橋で落ちて不合格。その後も3回落ちた。ちなみに一本橋以外は完璧。
そうこうしてるうちに、タイから来るバイクを積んだ船が日本の港に入れないから、納車がいつになるか分からないと言われてたバイクが4ヶ月であっさり入荷。免許はまだ。焦る。
最終的に一本橋は全速で駆け抜けて走破。5秒かけて渡らなきゃいけないところを2秒。減点15点で無事卒業。最初からそうすればよかった。
そんな訳でクリスマスイブに納車。
バイク用の服が無く、防風性能が低い普段着しか持ってなかったので、とにかく寒かった。防風の服が大事って知らなかった。
3. バイクのパフォーマンス
- エンジン性能と走行感
3速で軽く70キロ出せる。4速で90キロ以上出る(らしい)。日本の下道を走るには全く問題ない。
そりゃ排気量が大きいバイクの方が快適だろうし、信号待ちからのダッシュでも負けるけど、都心を走るにも、地方でそこそこのスピードを出して走るにも十分なパワー。
キャンプのために買ったけど、主に通勤で使ってる。3000キロ走った。
- 燃費とエコ性能
燃費は、結構高回転までぶん回す俺でもリッター52kmは行く。タンクに5.3リッター入るから、満タンで250キロ走れる。
170円で50キロも人間を輸送できるってものすごいコスパだと思う。
- 長距離ツーリングの体験
長距離ってほど遠くに行けてない。
キャンプには確か6回行った。思ったより行けてない。
レインボーブリッジ(高速の下)を渡る実績は解除。高所恐怖症なので二度と行きたくないと思った。ゲートブリッジは絶対無理だと思っている。1回徒歩で登ったときに橋がぐわんぐわん揺れてた。
4. カスタマイズとメンテナンス
- カスタムパーツとその効果
・リアキャリア
ハンターカブと言えばどデカいリアキャリアが特徴だが、はっきり言ってダサい(個人の感想です)ので、スマートなタイプに換えた。これでもシートバッグを載せてキャンプに行ける。もともとウルトラライト志向なので、40〜60リットル程度のバッグで十分。テントがバッグの外に積める分、徒歩キャンプより余裕ができた。
サイドバッグも付けないほうがかっこいいんだが、後述の理由のため仕方なく。
・ウインカーリレー
シートの下にあるウインカーリレーを、カチカチ音が鳴るやつに交換。
とにかくウインカーを消し忘れるので。
カスタムの中でこれが一番役に立ったと言っても過言ではない。
・サイドバッグ&サイドバックサポート
雨具とか雑巾とかUSBケーブルとか入れておくためにサイドバックサポートとサイドバックを付けた。ちょっとしたものやペットボトルも入れられるので便利。
契約している駐車場に、バイクカバーとロックチェーンを地面に置いといたら怒られたので、当初は10Lの防水バッグを付けていたが、15Lのバッグに換えて入れるようにした。バッグがぱんぱんになる。なんとかしたい。大雨が降ると雨水が溜まる。色も合ってない。あんまり気に入ってない。
サイドバッグサポート(金具)には、キャンプに行く時にテントやコットを括りつけた。便利。
・シフトポジションインジケーター
必須。メルカリで売ってた土台を両面テープで付けてる。走ってる時はさすがに何速か分かるが、止まりそうな時とかよく分からなくなるので。
・USB電源
必須ではあるがあんま活躍しなかった。主にグリップヒーターに給電。キャンプ場で夜間にモバイルバッテリー等に充電したかったが、勝手にライトも点くのでできなかった。
いわゆるバッ直にすればいいらしいが、電気周りはド素人の自分が弄るのは怖いので。
・スマホホルダー
なんか合わない、ガタガタする。使わなくなった。
・ドライブレコーダー
Akeeyoのやつ。電源周りは自分にはハードルが高く、バイク屋さんに頼んだ。なかなかお高かったが現代では仕方がないと思ってる。幸いにも活躍しなかった。
ドラレコ本体はカウルの中。
・フロントキャリア、センターキャリア、ヘッドライトガード
セットで安く売ってたやつ。デザインに拘るとお高くなるので、安いやつで良かった。フロントキャリアにはグラウンドチェアを括りつけた。
・グリップヒーター
USB給電でハンドルに巻くタイプのやつ。安かった。熱くなるが、これだけでは親指が凍る。
・ハンドルカバー
結局これが一番温かい。正直言ってダサいけど。
車体の色に合ってていい感じのサイズ感なのが救い。
これの前に安くてすげえでかい(でもとても温かい)やつを付けてた。本当に嫌だった。
・ヘルメットホルダー
当初はシートを開けて引っ掛けるヘルメットホルダーを使っていたが、キーでシートを開けるのがめんどくさくなり、ハンドルバーに付くタイプに変更。キーを増やしたくなかったのでダイヤル式。夜はダイヤルが見えないのが難点。
・時計
やっぱ無いと不便。Amazonで買った安物。
・ステッカー、反射板
とにかく赤いところを黒くした。
・コンビニフック
駐車場とうちの間にコンビニがあるので、ほとんど使わなかった。キャンプの買い出しの時に一回だけ役に立った。
他には、マフラーを変えたかった。
気に入ったマフラーが十五万くらいして、さすがに手が出なかった。
7. まとめ
ハンターカブを買う前は、いろんなとこに行きたいと思ってたけど、結局あんま行けず。資格試験とか中免取りに行ったりとか仕事の兼ね合いとかで週末に遊びに行けなかったことも多かった。
結局、通勤ばかりになった。でもその分、運転技術は早く向上したと思う。
都心の道路はストップ&ゴーばかりで、遊びに行くとなると苦痛。首都圏の下道を数時間走ると考えるとうんざりする。通勤となると電車よりストレスがなくて最高なんだけど。
ハンターカブ自体は本当に大好きな、いいバイク。
8. 最後に
俺と一緒に北海道ツーリングに行きたいって言ってくれる友人がいる。
ハンターカブは都心を走るのに最強だけど、もうちょっと遠くに行きたくなったんだ。
本当に好きなバイクだったので文章と写真をここに残しておく。