「君の好きなうた」制作の裏側
こんにちは、細谷ヒロです。
今回はUVERworldの「君の好きなうた」からメロディを16小節借りて曲を作りました。
この記事は聞いてみてから読んでみたほうが面白いと思うのでまずはこちらからどうぞ。
まずは映像に関しての裏側から。
・説明
曲の解釈ですが、「君の好きなうた」というタイトルの通り、片思いを寄せる”君”の好きなうたを口ずさみながら帰路につく私を表現しようとしました。
設定としては主人公の私と”君”は同じ学校に通っていて、私は電車で登校しています。冒頭と終わりの風景は電車の窓からの景色で、私が電車に乗って帰るところを表しています。
冒頭のピアノが入って回想シーンが始まります。”君”と一緒に過ごした公園、”君”と一緒に過ごした屋上から眺めた空、”君”と一緒に歩いた帰り道の河川敷。
これらをサックスの演奏風景に織り交ぜました。
原曲は雨の中ですれ違うふたりというようなニュアンスでMVを作っているのですが、今回のアレンジでは少し爽やかな要素が強かったのでドロドロした感情を捨てたさらっとしたものに仕上げました。
後半で出てくるiPodとイヤホンは”君”の好きなうたを聞く私を、その後にくる抽象的な映像はそれを聞くことで様々な感情を思い出す私をイメージしています。
映像の終盤では再び電車から眺める風景のシーンを盛り込み、回想から現実に戻って少しだけ寂しさを感じながら帰路につく様子が印象に残るようにしています。
・反省点
いや、これは本当に美術とかデザインとかを学んだ人からしたら指摘される部分たくさんあるなあと思いながらもアップしました。
具体的に思い当たるのは、「君の好きなうた」というタイトルだからといってイヤホンを写すのと、その後の抽象的な映像。もうこれは浅はかすぎたなと反省しています。
正直「うた」という単語でイヤホンを写すのは誰でも思いつくアイデアで、曲に含まれるニュアンスをどう表現するのか、もうちょっと頭をひねればよかったなと思っています。
あとは色味の統一がちょっとイマイチで、やりかたがわからなかったので一応全部同じフィルターにかけているのですが、もう少し統一感のある映像にしたかったと思っています。
映像に関してはまるで勉強が足りてないので、もっと勉強します。アドバイスもぜひお願いします。
続いて、楽曲制作について
・説明
楽曲制作については1ヶ月ほどかけました。
コードは添付画像のような変更を加えています。
分数コードに関しては知識不足ですが、ベースラインを大きく動かさないように使用しました。
GbメジャーとDbメジャーを行き来する曲なので、ちょっとややこしいです。
途中のBbm7をBb7/Dにしている理由ですが、後続するEbm7に向かうドミナントセブンスとして使用しています。原曲よりもテンポを落としているため、進行感を強めるためにコードを増やしました。
最後のBbm7はDbメジャーにおけるトニックコードなのでDbに代理し、そこに向かうドミナントセブンスを裏コードに置き換えました。Db7も裏コードのG7に置き換えてあります。
かなりジャズっぽいニュアンスが増したかなと思っています。
全体の音の方向性としては、今回Lo-Fiというジャンルを意識して作っています。これはどういうジャンルかというと、意図的に音質を下げてLPのようなニュアンスが特徴的なものです。iZotopeから提供されているVinylというプラグインを使用し、Rhodesの音を歪ませています。サックスと電車の音以外は全て打ち込みですが、Lo-Fi独特のアナログ感を演出するために音の出だしの位置と音量を均一ではなくバラバラにしています。
Lo-Fiは好きなので今後もこのスタイルで何曲かやってみたいと思います。
ドラム音源はYurt Rockから販売されているAntonio Sanchezのバンドルです。大好きなドラマーなので非常に気に入っています。
その他にもイコライザやコンプレッサーなどの技術レベルが上がったので、前に投稿していた作品よりも音圧は良くなっていると思います。まだまだ細かな調整ができていないので、やりながら学んでいきたいです。
・反省点
演奏面での反省としては、ピッチが悪かったり、音の減衰が激しすぎていたり、タイムが揺れるなという感じですが、概ね今できることをやりきったかなという感じです。
めっちゃオタクっぽくなりましたが、この作品の制作の裏側でした。
いいねとかもありがたいですが感想もらえると嬉しいです。
またよろしくお願いします。
hosoyahiro
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