【まいぶっく29】稲妻のように泳ぐ~カッパのぬけがら
泳ぐのは、苦手である。
背泳ぎは、顔に水がかかるのが いやだし、平泳ぎは、一生懸命 手足を動かしても、少しも前に進まない。
クロールにいたっては、息つぎをすればするほど 苦しくなる。なぜ?
それらを 克服できないまま、もう泳ぐこともなくなった。
この本の主人公のゲンタは、カッパになって「魚のように」泳ぐ。その速さは「みどりいろの いなずま に なった気分」になるほど。 うらやましいこと、このうえない。
おはなしは、川に落ちたゲンタが、カッパのあみに つかまるところから 始