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フェミニストの「男性による・・・」という言説の背後にある統計的事実を考えてみた

フェミニストの言説で例えば「男性による性加害」というような「男性による・・・」という男性一般を指すようなものがあります。
もちろん、フェミニストたちも男性がひとり残らず成果街を行っているとは思っていないでしょう。

ただ、フェミニストや女性からすると世間の男性の、全てではないにせよかなりの比率が女性に対して性的な物を含めて加害を加えてくる・・・というような印象になりがちな実態があるわけです。

実際は、する人は男性の一部だし、その「一部」も多くの場合かなりの少数です。
ただ、セクハラ発言なども含めると、女性側の受ける印象は率直に言って、男性のかなりの比率が、犯罪ではないにせよ女性に対して性的な被害をもたらしていると感じてしまう土壌がある、という現実には男性はもう少し目を向けていいと思います。

その実態を様々な調査や統計を通じて見てみましょう。

http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/html/honpen/b1_s07_02.html
まず、犯罪のレベルで言えば、例えばストーカーではここで示されているように、被害者の9割近くが女性で加害者の8割以上が男性で、要はほとんどんが男性が女性をストーカーしているというのが警察が認知している現状のようです。

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/h29danjokan-gaiyo.pdf
異性間の暴力、という調査でも、上記の結果ほど圧倒的ではないにせよ、女性の被害は男性に比べて数倍多いという結果になっています。
配偶者間での暴力では、女性は男性の1.5倍の比率が被害を受けたと答えています。これは肉体的なものだけでなく、精神的、経済的、性的なものも不埋めた結果です。
また、交際相手とのもので言えば、女性は男性の2倍の被害を受けており、同棲しているカップルでは6割の女性が何らかの被害を受けたと答えています。

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_tyosa-jikenchildren-casualties-case
児童虐待に関しても下記の記事を見ると、警察が逮捕した件数のうち、3/4が実父に加え、継父、養父、内縁の男性など、「男性」によるものです。

http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h27/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-04-14.html
犯罪ではないセクハラ、などをについても、厚労省の資料によると被害を報告している人の比率で言えば平成26年度で男女比は10倍以上に開いています。

https://wotopi.jp/archives/28516
また、女性の経験する性的な被害の定番といえば痴漢でしょうが、これについては
こちらの調査結果によると、同サイトの読者を対象としたアンケートでは2/3が痴漢被害にあった事があり、更に文中示唆されていることを勘案すると、被害経験がない1/3もそのかなりの比率が被害を見聞きしているということになります。

伊藤詩織氏が日本の女性の100%が性的被害と無関係ではないといったことはあながち間違いではない、ということでしょう。

https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/wetoo-zerohara-chosa
こちらでの調査は大学が主体になって行われたのではないかと思われ、詳細はやや不明ですが、サンプル数はこの調査が多いです。
そして、ここでも女性の7割は公共の場での何らかのハラスメントの経験がある、という結果は上記の結果に対応するものです。
ちなみにこちらでは、男性も女性の約半数程度が被害経験があるという調査になっています。逆に言えば女性は男性の2倍の被害を受けているということです。
この調査では加害者の性別がわからないので、男性被害の加害者の性別は異性が中心なのかそうではないのかは不明です。

今回、色々調査を見てきた中で、「故意にぶつかられる」「罵声を浴びせられる」という項目のみが多少女性が多いものの男女がほぼ同比率となっている唯一の結果であるように思われます。

https://sirabee.com/2019/06/12/20162097883/
電車内の痴漢については興味深い調査結果がこちらです。
こちらはしらべぇというネット上の調査サイトで、公的機関の調査にたいしてどれくらいの信頼性を置いていいのか疑問な部分もありますが、この記事はまさにその信ぴょう性の部分に樹点を置いた解説も加えられています。
何れにせよ、700人弱という調査規模と敷いてはやや少なめな気もしますが、その中でほぼ1割が意図的に痴漢行為をした経験がある、というのは思ったより多いです。
10人に一人といえば、学校のクラス、職場の部署には数人いるというくらいの計算になります。もっとごく少数の痴漢常習者が繰り返し被害を拡大しているという印象があったので、正直驚きでした。

以上、ざっと様々な調査の結果を見てきましたが、総合的に女性は男性より有意に様々な性的被害、暴力、ハラスメントの被害者になっていると言えるのではないでしょうか?

実際被害にあった人の経験が知人などに共有される事もあって、女性はすべての男性が加害者ではないにせよ、女性である自分がこうした被害に合う可能性が高いことは自覚しているでしょう。。
そして多くの場合、その加害者が男性であることも共有されているでしょう。。

女性が「男性による・・・」という印象を持ってしまうのはこういう背景があるのではないでしょうか?

「男性がみんなそうではない」と言う前に、男性は職場や学校、友人間での安易なセクハラ行為を止めたり、痴漢を目撃したら助けに入ったり、少しでも女性の被害を防ぐことで「男性が皆そうではない」問うことを身を持って締めることも大事なんじゃないでしょうか?

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