小池先生の顔を見たら治る子供
幼少の頃、よく、熱を出したり
お腹が痛くなったりして、
自転車で10分くらいのお医者さんに
連れていかれた。
たぶん、母は自転車に子供二人を
乗せていたので
末っ子が生まれる前だろう。
小池医院というところの、
小池先生に診てもらった。
年の頃は、60〜70才くらいの
優しい先生だった。
いつも受付をしている奥様が
シナール(ビタミンCの甘酸っぱいタブレット)を
くれた。それがとても嬉しかった。
で、小池先生の診療室に入ると、
ケロっと治っているのである。
母は、ホッとするやら恥ずかしいやらで
「この子、先生の顔みたら治るんですっ」
と怒っていた。
先生は、何よりの褒め言葉だと
笑っておられた。
小池先生、本当に、お医者様の鏡でした。