「容疑者Xの献身」東野圭吾さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
☆かーなり昔に書いたものです☆
いやー、おもしろかったな。
しかし、東野圭吾のラストは
どうしていつも慌ただしく、
Shoutで終わるんだろう(失敬)。
数学教師、石神は、
隣の花岡靖子、美里の
母娘が元夫を殺したのをかまって、
いろいろアリバイを組み立てる。
でも、そのアリバイの巧妙さは、
石神自身が別人(浮浪者)を殺して、
死体に見立ててる・・・
という物語。
石頭の数学者が、
女神のように惚れた女を
救うために行った献身、
というのはスゴイ。
でも結局、事の成り行きを知った
花岡靖子が自首してきて、
石神が雄たけびを上げる、と。
「トキオ」のラストシーンのShoutと
少し似てたけど、トキオほど、余韻はない。
まぁ、時間差もないことだし。
(トキオは私が弱い、タイムワープもの)
それにしても、おもしろい物語ではあった。