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「戦場のメリークリスマス」私の原点(エッセイ)
映画「戦場のメリークリスマス」
テレビで見たのが最初。
その後、この映画の原作が、
大学の卒業論文になり、
現在のペンネームのモデルに
なったりするのだけれど。
戦メリのパンフレットを
持っている。
大島渚監督と
デビット・ボウイが
並んで笑って写っている写真が
印象的だった。
二人とも、今は亡き人。
そして坂本龍一氏までも・・・。
時間の流れの早さに、
目も心も奪われる。
自分が愛した世界が
遠い過去の歴史になっていく
この感じ、、
人生は一炊の夢。
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戦メリの中に
入った夢をみたことがある。
ジャック・セリアズが
死に向かいながら
弟の美しい歌声を
聞いている。
捕虜収容所からは
詩編23編の合唱。
そして1945年、
インドネシア、ジャカルタに
駆けつけるローレンス。
ビートたけしが死刑の前に、
満面の笑みで言う。
「メリークリスマス、
メリークリスマス、
ミスター・ローレンス!」
そして坂本龍一の
戦メリのテーマソング。
ああ、私はこの映画に
恋い焦がれ、
原作と恋愛し、
生きてきたんだな、
と思った。
完璧な映画が、
完璧な妄想の人生に
寄り添ってくれた。
私の原点、「戦場のメリークリスマス」。
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