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モンチッチの贈り合い
末の妹と、誕生日ごとに
1匹のモンチッチを
贈りあった。
モンチッチの往復。
お互い、全然うれしくないんだど
「ありがとう」と言って
次の相手の誕生日に、またあげて
「ありがとう」っていう。
モンチッチが数回往復したぐらいで、
いい加減辞めようか、となった。
それ以来、全然欲しくないものを
もらって「ありがとう」と
言ったり、
全然いらないものをあげたり
することをモンチッチ交換、
というようになった。
が、6歳も年下の妹との
モンチッチ交換は
姉として幼過ぎたな。
大人になって、
誕生日に何がいいかわからず、
5千円を渡すことにした。
それも、モンチッチ状態で
5千円の往復がしばらく続いたころ、
「モンチッチやからやめよう」
となった。
大人になって、派遣の私より
職業婦人になった妹の収入の
ほうが、ずっと多かった。
それでもやっぱり
モンチッチ的やりとりが
続いたのには、お互い笑った。
仲のいい姉妹がいるというのは
幸せなことである。