ファルは天からの贈り物
私のイメージ。
いじけて、三角座りしてぼんやり
天を仰いでいた私に、
ファルの星が落ちてきた。
まるでルルンナンダーのほしみたい。
可愛いファルのおかげで、
暗かった日々に
ほんのりとした灯りと温かさを
感じるようになった。
無意味な時間だと思っていたのに
ファルと一緒にいることが
とても大切な時間になった。
会社からアル中で飲みながら
帰っていた10年近く。
今は、ファルに会いたくて
走って帰る。
ファルはお酒を飲んだ
飼い主を知らない。
ヘタレな子なので、
きっと、腰を抜かすだろう。
「ねーニャン、違う人になった」って、
ファルが不安になるようなことは
絶対しない。
私が死ぬ前にファルが
死んでしまったら
すぐに姉弟の猫を飼おうと思う。
猫がいない生活は無理。
そして、私とふたりぼっちだった
ファルのような不安を
感じないように。
でも、できる限り
ファルと過ごしたい。