懐かしい匂いでわかる年齢(エッセイ)
地下鉄待ちをしているとき。
前に二人組の女性がいた。
服装から、髪の感じから
20代くらいかな、と
思っていた。
一方の彼女が、相手に
自分の袖口を示して
「ここ、懐かしい匂いすんねんけど」
と言った。
もう一人が、クンクン。
で、言った。
「ケープの匂いみたいやな」
私は一人、ひぇ~と思った。
ケープの匂いを懐かしむとなれば
20代ではあるまい。
そっとのぞきこむと、
二人は、超★若作りをした
オバサンたちだった。
私と同じ世代。
気をつけよう。
何が懐かしいかで、
世代がバレる日本文化。
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