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4月の詩(散文)

4月になると思い出す。

あの日の事故。
お葬式。

君はたった18才で逝ってしまった。

桃の花が咲いていた。

今は自分の親の墓参りを
するような年。
君のお墓参りまで、
なかなかいけない。

18才で受けた傷は、
君のまわりの同級生たちに
その後、どんな影響を
与えたんだろうか。

そんなことを語り合える
友達も残っていない。

残像だけが心をかすめる。
君の御両親の姿。
温かな春の日、桃の花。

何もかもがセピア色。


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