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保護猫・保護犬活動について(エッセイ)

いつも立派な活動だな、と
思う。なかなかできないことだ。

ところで、悲しい現実がある。
里親になりたくても、人間側が
独身だったり、高齢だったり
すると、譲ってもらない。

しかし、高齢で独身の人ほど、
動物恋しいのではないだろうか。
そしてともに生きる動物がいることで
元気になるのではないだろうか。

私自身がいい例である。
うちの猫、ファルは、
友達の家のガレージで野良猫が
生んだニャンコの一匹だ。
だから保護団体を通じずにもらえた。

ファルがきたころ、
まだ高齢でもなかったが、
独身の私に、保護団体なら
仔猫を譲ってくれなかっただろう。

人生、めちゃくちゃで、
寂しくて、消えたなくなること
ばかり考えていた私のもとにきた
一匹の仔猫。

ああ、あったかい、
生きているってこういうことなんだ
と思った。

ファルのために頑張ろうと
仕事もどうにか復帰した。

猫の存在がこれほど大きく
私の気持ちを左右した。

そして、ファルがいなくなるころには
私は間違いなく高齢者。

保護団体に猫を譲ってもらえる
条件からは全く外れてしまう。

保護団体側の、動物の将来を
案じる気持ちはよくわかる。
でも、一番必要としている人に
資格がないのは残念だ。

両親がいて、子供がいて
家も広いうちにしか
譲ってもらえないのだろうか。
幸せは幸せを呼び、
孤独は孤独を呼ぶ。
辛い現実だ。


#創作大賞2023    #エッセイ部門

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