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人情、友情、愛情ファル
昔は、頼りになる人に
依存する傾向にあった。
強い女子、お姉さんが、好きだった。
が、最近は、そういう傾向にあった
自分が嫌いだ。
昔、頼りにしていて、
落ち込んでいるとき
連絡した人たちとは、
まったく連絡を取っていない。
向こうも、さぞかし
迷惑だったことだろう。
父以外に、死んでも
悲しい人はいないので
人情はない。
昔の友達も、
昔の自分自身にうんざりして
友情もない。
だけど、愛情は、もう、
ファルでいっぱい。
男女の愛情とか、恋とか、
だいぶ前に卒業して
子供も嫌い、
で、もう愛情のかけらも
残っていないと思っていた
私の愛情を120%まで
引き出したファルはすごい。
それは、頼りにしているわけでもなく、
駆け引きしているのでもなく、
ただただ、愛しているのだ。
こんな幸せがあるだろうか。
もちろんファルも、
その気持ちに応えてくれるけど、
なんとピュアな関係か。
ファルは私が与えたものしか食べない。
そのトイレを掃除するのも幸せ。
私が入れ替えた水を
一生懸命飲むファルを
目を細めてみている私は、
もはや変態か。
愛情は、まっすぐファルに注ぐ。
だから、私を支配してるのは
ファルへの愛情のみ。