起業を目指してプログラミング未経験からG's ACADEMYに通ったら、起業ではなくWebエンジニアになっちゃった話
小学校1年生だったか、2年生だった頃、クラス内の学級文庫で
「ぼちぼちいこか」
という本が流行した。
主人公のカバが自分に合う職業を探して、色々な職業に挑戦していくが、カバゆえ、重たすぎる体重や有り余るパワーが邪魔をして、どれもうまくいかないという趣旨の話が関西弁でコミカルに描かれる。そして最後には焦っても仕方がないからぼちぼちいこかで着地する。
先日、この絵本が無性に読みたくなり、Amazonで購入してしまった。
大人になって読み返してみると、相変わらずクスッと笑える反面、人生において大事なことを教えられている気になった。
根を詰めすぎて大事なものを見失わないで。
焦らずぼちぼちいくくらいがちょうどいいよ。
と動物界最強生物のカバに教えられた。
先日、目指していたWebエンジニアになれた。
タイトルにもある通り、G's ACADEMを卒業し、エンジニアになった。
エンジニアを目指してから、実際にエンジニアになるまで、約半年という期間を有したが、これは長いのか短いのか正直よくわからない。
G'sを卒業して、本格的に就職活動を開始したが、就職活動もまさにぼちぼちいこかの連続であった。
ずっと劣等感を抱えて生きてきた。
学生時代は、起業する!と豪語していた。
大学生らしいなと思うのだが、スティーブ・ジョブズに憧れ、起業を志した。世界を変えるような、そんな起業がしたかった。
しかしなんの起業するの?と聞かれてもそれはまだわからないけど起業したい!と豪語していた。
他と違うことがしたくて、北海道から埼玉までヒッチハイクで縦断した。
でも劣等感は増す一方で、今度は日本を飛び出し、東南アジアバックパッカーに挑戦した。
けれども終わってみると、これまた自分の無力さに絶望した。
バックパッカーで感じた、英語の大切さ。
今度は英語力をつけるために大学を休学し留学をした。
留学後、一定の英語力はついたものの、当初抱いていた劣等感は拭えなかった。
周りからは特別な経験をしていて、些か羨望の眼差しで見られたりもしたが、僕からしたら、ちゃんと地に足をつけて前に進めるみんなのことが羨ましかった。
物心ついたくらいの時から今までに、「お前には絶対障害がある」と実の親に、両親に併せて4回言われたことがある。
(障害を持って生まれてくる方に対してなんの偏見もないが)凄くショックだったし、信じなかった。
生活は至って普通にできているし、運動神経もいいし、地頭もそれなりにある方(自負)だ。
しかし大人になり働き出してから、
「あれ?俺確かに両親が言うように障害があるかも」
と思うようになった。
注意欠陥多動症
人によっても症状は様々だが、僕の場合大変だと感じるのはやはり、衝動を抑えられないことで、
これやりたい!と思ったら我慢ができない。
違うことをやっていたのに、違うことに気を取られ、そっちを始めたかと思えばまた違うことをしている。
ADHDの人たちが好奇心が旺盛と言われるのはこのためだ。
一方で、本当に好きなものを見つけた時には過集中するというメリットもある。
そんなものだから、普通に働くということがなかなか苦しかった。
大人になったら取り払われるかなと思った劣等感は、取り払われるどころか、ますます増大していった。
世界を変えるGEEKになろう
インスタグラムを見ている時この広告が流れてきた。
なんだこれはと広告をタップしてみる。G's ACADEMYというところが起業とプログラミングを学べるスクールを運営していた。
これだ!と思った僕は、有無を言わせずに説明会に申し込んだ。
ちょうど留学関係のサービスを自分で作りたいと思っていた僕には最高のタイミングだった。
入試には無事合格し、なんとか2023年4月に25期生として入学することができた。
元々起業志望であったものの、プログラミングをするうちに、プログラマーになりたい!と思うようになった。
プログラマーになって、コンピューターやその業界に対する解像度を上げたいと思った。
そうすることで将来的に選択肢が増えるし、やりたいことがたくさんある僕にとってはそれが最良の手段なのではないかと感じた。
しかし、別に優劣をつけるわけではないが、ほぼ全員がプログラミング未経験の同期の中でも僕のプログラミングスキルは下の方であった。
能力なんて皆無に等しい。
ここでも僕の劣等感との和解は簡単にはいかなかった。
同期の助けもあって、なんとかスクールを卒業することはできたが、卒業してみると、無人島に取り残されたロビンソンクルーソーのように、至極孤独であった。
幸い同期との仲は良く、スクールに通っているうちは、幸せであった。
だけど卒業してみると、
「俺、1人じゃ何もできないじゃん」
の状態だった。
同じ時を過ごした仲間の中でも、プログラミングスキルがぐんぐん上達していった仲間は数知れず、けれども僕はここでも劣等感に苛まれた。
就職活動も始めたが、何もできない俺がいきなり自社開発などを行っている大手のレベルが高い会社になど受かるわけがない。ということで企業を探す軸として、
研修制度がしっかりしている企業
に絞った。
探してみると、研修制度あります!と謳っている企業は多くあった。
しかしいざ話を聞いてみると、
・家電販売をしてもらって空いた時間で動画学習してください
・上記のコールセンターパターン
などなど半ば詐欺だろ!と感じる企業ばっかであった。
優しくないよな〜
とよく漏らしていた。
しかしそういった会社でも面接は受けた。
G'sの同期のTさんのアドバイスで、
面接は受けまくれ!
やっていくうちに掴める物があるから。
と教えてもらったのでそれを信じて受けまくることにした。
Tさんがいっていたことは本当で、面接の場慣れをしたことはもちろん、面接を通して業界理解を高めたり、「実は俺ってこうだったんじゃね?」と自己理解を深めることができた。
Tさん改めてありがとうございました。
他にも人事一筋の同期SさんやTくんにも相談に乗ってもらったり、履歴書を添削してもらったりした。
他にも応援してくれた同期の方々も多くいて、本当に頭が上がらない。
改めて同期っていいね。
ありがとうございました!
そんな甲斐もあってか、無事研修制度(ゴールはReactまで触る)が整っている企業に内定をいただくことができ、4月1日(月)から働き出すことに決まった。
給料(雀の涙ほどだけど)をもらいながら自分の能力の底上げを狙えるのはありがたい。
余談だが、一番最初に内定をいただいた企業は、愛知県で家電販売をしながら空いた時間で動画でプログラミングを学習するという会社。
1月の半ばに内定が出たのだが、3月いっぱいまで就職活動を続けると申したら、そこまで待ちます!と言われた。
これがあったおかげで最悪ここに行けばいいや!と思い切って就職活動に励むことができた。
内定が出た後も定期的に連絡をくれたり、相談乗りますからね!と親身になってくれたのだが、先日内定辞退の報告をしたらシカトされてしまった。
あ〜、よかった。行かなくて。
と心から思った。
そもそもカジュアル面談後にいきなりグループラインを作られて会社全体で囲い込みにかかられて正直面食らった。
ネズミ講か。
人がすごく辞めていくんだろうなとお察しする。
その会社の実態がどうなのか、詳しいことは知らないが、未経験からエンジニアを目指す人たちに知っておいてほしいのは、搾取されないでね。ということ。
世の中なんでもそうだけど、知識がない人を食い物にする人たちって一定数いるから。
他人の人生なんてお構いなしに、成功しようとする企業なんて、遅かれ早かれなくなるはずだから。
そもそも企業って世界をより良い方向に進めるために存在しているはずだから。
実は、エンジニアを目指したのはもう一つ理由がある。
将来的に北米で働きたいと考えているからだ。
なんで北米なの?
と聞かれたらいくつか理由を挙げられるが、
・給料が高いこと
・多文化であること
・元来北米文化が好きなこと
などなど挙げたらキリがないほど理由をあげられる。
なんならこれだけで結構な文字数のnoteが書けそうなので詳細は割愛するが5年以内には挑戦したいと思っている(本当は3年以内が目標だけど、行けるかな〜って感じ)。
北米では日本よりも実務経験が求められる。
僕が目指しているカナダの場合、
カレッジ2年→現地労働3年→永住権申請
が永住権申請の王道のルートなのだが、実務経験がないままカナダに行っても、職探しで結構苦労する人が多いらしい。
最悪の場合職が見つからず帰国する人もいるらしい。
だから、まずは日本で働きつつ貯金して、スキルも上げて、カナダ、もしくはアメリカに行きたいと考えている。
ずっと目指している起業はその後でいいと思っている。
話は変わるが今は自分のキャパがオーバーして休憩しているがかねてより続けていたことがある。
朝活英語学習とそれのX運用である。
これは実は、僕が目指している北米移住に繋がってくる。
英語学習は北米に移住する、職を得れるだけの英語力をつけるために。
そしてもう一つは、英語アカウントとしてX運用を行い実際に北米移住できた際には、経験者としてのそちらの情報発信も重宝され、いくらかXが収入の補助になるのではないかなと目論んでいる。
別にそれを仕事にするつもりはないけど、
朝活英語を頑張ったら、カナダでエンジニアとして就職できちゃった人
的な英語アカウントがあったら、留学に興味がある人、北米移住に興味がある人、英語に興味がある人の中ではある程度認知してもらえるのではないかなと思っている。
そして元々やりたかった留学関係の仕事もこのタイミングで再挑戦できるかもしれないしね。
4月のどこかのタイミングで朝活英語も再開したいなと思っている。
さて、話は長くなったが、僕はいつも根を詰めると失敗する。
根を詰めると嫌になって途中で投げ出してしまうことが多い。
根を詰めるのはある程度能力が上がってからやるべきなんじゃないかなと思っている。
能力も上がればそれに比例してその人のキャパも上がってくるから。
だからまずは自分の能力を上げることが最優先。
いつかの日にクラス内のみんなで笑いまくったカバのように、
誰かにあいつカッコ悪い〜!と指差されて笑われても、
その度に劣等感が増幅しても、
ぼちぼちいくことにする。
どうせどこまで行っても劣等感との和解なんて叶うはずがないんだ。
さて、ぼちぼちいこか。
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